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Channel: 70-80年代アイドル☆ピンク・レディー☆昭和TVワンダーランド
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カオちゃん、サバラっ!!「イニシャルは夏」 新井薫子

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サバラっ!!とは…

まんが家、楳図かずお氏の代表作「まことちゃん」にて手の指を駆使し「じゃあな」という意味を表現すべく、主人公らがくり出すフィンガーポーズ。

「まことちゃん」を一躍有名にしたのは「サバラ」よりも「グワシ」の方でゴザイマシタよね。それぞれに指を折る位置が微妙に異なっていたりもするのだが、アラフィフかそれ以上の世代の方々であれば、説明しなくともよく分かっていただけるのではないかと思われ。といってもワタクシメ自身は「極」がつくような「まことちゃん」フリークというワケでもなかったもので、コレに関するウンチクはあまり詳しくなかったりもする。見聞きしたトコロによれば、「グワシ」には初代だの2代目だのと…たかがグワシされどグワシ?色々と変遷史があったようでゴザイマシて。

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グワシポーズはこんな風サバラをキメまくるまことちゃん

楳図センセイと言えば、代表作の「まことちゃん」以外にもたくさんお描きになられていたりもするのだが、中でも際立つのが当時は少女雑誌(「少女コミック」)に連載されながらも狂気じみたストーリー展開で失禁必至?とも囁かれた「洗礼」が特筆か。そう言えば突然偶然必然?その昔...センセイを新大久保駅周辺にてお見かけしたことがゴザイマシタわな。(笑)

それはそうとサバラと言えば…80年代アイドルにもソレに関連?する方がおりましたよね。異口同音に「はっ?」という状態かとも思われるのだが、まぁ、ひとまずは読み進めてくださいませナ。ってなワケで今回は今の季節にピッタリコンコン!あの方が放ったこのナツウタをレビュってみたいと思うのでありまする。2005年に書いたダメレビューをお色直し!2014年度バージョンでゴザイマスよ!

表題の「イニシャルは夏」は新井薫子嬢のシングル第2弾として、1982年6月9日に発売された楽曲。

新井薫子嬢と言えば、花の82年組のおひとりとして1982年3月21日に新設(当時)されたTDKレコードより華々しくデビュー。このブログでちょいと前に特集してぷちフィーバー?となりました田中久美さんともども…お目々のおっきな女の子であり、そしてアイドル歌手としては非常にめずらしい四文字のお名前(薫子|かおるこ)を持つお方としてその名を轟かせたものである。正直なところ、レコード売上やアイドルとしての活動期間などを考慮すると、Bクラスに属されてしまうお方なのかとも思われるのだが、それでもこのようなインパクト性により彼女の知名度はかなりのモノだったりもする。

そんな薫子嬢のシングル第2弾はデビュー曲でホップした後のステップにしたい曲ということで選ばれたとおぼしき、デビュー曲の軽やかで明るい雰囲気をそのまんま引き継いだ作風。作詞を手がけたのは三浦徳子氏、作曲は網倉一也氏、編曲は大村雅朗氏という最強布陣。このコンビはデビュー曲のソレとまったく一緒ということで…薫子嬢のデビュープロジェクトにあたり、当初から色々と書いていただいたうちの1曲という存在だったのカモと。作詞に太陽の女王様におけるデビュー3部作を手がけたことでも知られる三浦センセイを起用してきたあたり、かなり狙ってきたナといった匂いがプンプンと鼻を突く。ただし、ご本体である薫子嬢の歌唱力や素養が女王様のソレに及んでいたかと言えば…そうでもないような的ハズレ色もチラホラだったかしらん、ナゾ。それでもデビュー当初から「名古屋ムスメ、ハデにイクべ!」とばかりに、愛嬌をたくさんふりまき、とっても愛らしい薫子嬢でゴザイマシタ。

とにもかくにも…肝心のレビューを進めまショ。

♪チャッチャ~ラッチャ~チャッチャ~ラッチャ~

真夏のピーカンなおテント様が放つまぶしい光を彷彿とさせるようなイントロ。浜辺で下から見上げる真夏の太陽というのは、それはもうホントにまぶしいモノでゴザイマスものね。コレに絡むサウンドは♪ユ~ラ~ユ~ラ~揺れる夏がこ~わい~…ってコワイのはアナタの方よ、○○やさん。いえ…暑くなりすぎたことにより発生するかげろう現象?そんなあたりでも表現してみたのかしらネ。

♪イニシャルは夏よ 青空に描いた 愛は小麦色
 イニシャルは夏よ 潮風に描いた 愛は太陽の色よ

三浦センセイ…意味がまったく分かりませんことヨ。「イニシャルは彼のヨ」ならともかく…「イニシャルは夏」だものネ、滝汗。まぁ、いいからいいからそんなこと…こうして歌詞を深読みするとご憤慨される読者の方もチラホラなんだしぃ。(笑)それにしてもこの曲はイントロからおっぱじまり、↑の頭サビにいたるまで…アイドルポップスとしてはもう完璧なのでは?といった黄金手法が次から次へとくり出されるんだから。興味をそそられる短いイントロ、一度耳にしただけで覚えられる頭サビ。そして…

♪タンタラララ~タンタラララ~タンタラララ~タンタラララ~
(注:以後、計8回くりかえし)

ドラム音を効果的に配したココのつなぎ部分に至るまで、それこそ♪三人模様の絶体絶命~?いえいえ、ナニをおっしゃいますの!三者三様のセンスと才能が火花を散らしスパ~クっ!その直後にまさかのThe star is born?それくらいに完成度の高いモノが生まれたのだからスゴイのことヨ。歌詞の中でおっしゃりたいことはまったくもって分かんないけんど(笑)、それでもなんだかウキウキワクワクしますわナ。やっぱヤングの夏はこうでなくっちゃネ、ワケがわかんなくっても無条件に楽しくなきゃダメなのサ~パイナップルサマ~ってな具合にネ。ってかホントにワケが分かりません...ワタクシメが書いてるコト。(笑)

♪砂に寝ころぶ ホラ 彼の背中
 ひとさし指で 好きと書いた
 オリーブオイル ぬるふりしたけど
 見つめられたら この気持ち

イントロや頭サビの時点からウキウキさせられることこの上ないというのに、ココにきてまた更に盛り上げに加勢してくるコーラス隊のお兄さん方のテンションもスゴイわな。ラララだのルルルだの…陣営のどなたかがボランティアっておられたの?当時は製作費を浮かすためにそのようなこともよく行われていたらしく…仮にそうだったとしても、きちんと清涼感を表現できてるのはさすがといったトコロでゴザイマスよね、これこそが80年代クオリティー!

そしてサウンドに耳をすませてみれば♪ズンダズンダのリズムにのせた元気いっぱい仕込み!それこそアイドル歌手の女の子がぶりっ子しながら、膝カックン状態で歌唱するにはお誂え向きのソレといったトコロか。

♪ユラリ キラリ こぼれちゃうの 世界中 ふたりだけなの

いわばとある夏の日にはじまった恋のときめき、そして好きあうお二人のイチャイチャを描いた作品のようでゴザイマスね。恋は盲目と言うなれど、そんな時はいつだって「世界は二人のために」と化してしまうものでゴザイマスよね。懐アイドルヲタなワタクシメにだってそれくらいの経験はあるというものヨ…♪バカにしないでヨ~っと、なぜかココで百恵嬢がご登場。(笑)

それにしてもこのお歌の主人公さまはユラリキラリだなんて…早くもウレシ泣きをおぼえられたのかしら。あどけなくて可愛らしいうちは彼の背中へ遠慮がちに「好き」って書くのだけんど、そのうちカマキリ化が進めば彼のアソコに堂々と「好き」とでも書くようになるのかしらね、ナゾ。(笑)

そうこうしているうちにこの曲は、下記のような最大のヤマ場を迎えることになる。

♪ラブラブラブラブ~ラブミドゥ~

それにしても頭サビの♪愛は小麦色~における薫子嬢ったらばサバラっておりませんこと?それこそ…

カオちゃん、サバラっ!!

とでも表現すべき図なのかと。(笑)

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まったりとサバラじゃ!!ハリきってサバラね!!号泣中もサバラよ~!!

アソコでもココでも…薫子嬢はサバラポーズを決して忘れることなく↑のようにキメこんでいたのでありまする!これこそがまさに本レビューにおける薫子嬢とサバラの関連性を示すトコロでありまして…レビュー冒頭にて「はっ?」と思われた方々も、ここにきて合点していただけたのではないかと^^;。

薫子嬢のサバラに関して映像を冷静に分析してみれば…彼女がカマされていたというソレはまさしく「まことちゃん」に出てきたサバラであることが見てとれる。しかしながらワタクシメにおける一方的な妄想とは別に...単にI LOVE YOUの意を手話方式で表現してみただけなのでは?という見方やピンク・レディーの「モンスター」ポーズと一緒では?なんてのもあったりで。(笑)

このようなパフォーマンスはさておき…薫子嬢の歌声も弾んでいてよろしいですな。レビューの冒頭にて太陽の女王様のソレに及ばず云々と手厳しく書き記してしまったことを後悔…うん、高音域に関してはなかなかのモノを持っておられ、アイドル歌手らしい華やかさやバウンドするゴムまりみたいな威勢のよさなども堪能することができるのである。薫子嬢の歌声についてはアチコチで色々と...なのだが、ソレはゴムまりがはねすぎてしまった上での「突拍子のなさ」とおぼしきものであり、声質自体はタイヘン優れたものをお持ちだったという援護射撃をしておくことにする。

この曲はオリコン最高50位、登場週数11、4.1万枚を売り上げて、デビュー曲(4.2万枚)に続くスマッシュヒットを記録。デビュー曲と同じくらいの売上になったのは喜ばしいことなのだが、最高順位が45→50位へと下がったのがちと気になるトコロか。

前述したように作品としてはアイドルポップスのお手本のような品質を誇るものであり、薫子嬢の衣装やパフォーマンスなどのビジュアル面でもアピール力があっただけに、他同期のソレラと比較していまいち伸び切れなかったのが残念なトコロ。その影響をモロにカブってしまったのか…当初は伊代チャンのソレに負けじと4人も取り揃えていた踊り子(スクールメイツからの選抜?)が、いつのまにか消滅...。

♪イニシャルは夏よ 青空に描いた 愛は小麦色

それはそうと「イニシャルは夏」って一体ナニよ、三浦センセイ。イニシャルと言えば、普通はM.KとかK.Hとか…ソチラの方を思い浮かべてしまうもの。だけどワタクシメがレビューを書き進めていくにあたり妄想ってしまったものは…

英単語のイニシャル(Initial)の意味は「初期」や「最初」や「始め」。ということは「イニシャルは夏」を日本語に無理やり置き換えてみると「(コトの)始めは夏ですの」。あらら…歌詞の内容にピッタリコンではないのサ!だって「ボクもスキさ」とコクられラブラブが始まった夏を描いた作品なんでしょ、コレ。なのでこのお歌で使われている「イニシャル」はM.Kとかのソレではなく、単語のInitialからもってきた「イニシャル」?英文法なんて♪どうでもいいワ~といった暴れっぷりか?そして青空や潮風に描くのは「愛」…そそっ、Initialの頭文字である「I」を描いたらソレは「愛」を意味するの~キャフっ!みたいな。アハ~ん…もしかしたらInitialの「I」と日本語の「愛」とでお言葉遊び?80年代ちっくでた~のしい!ってかこの思い込み…やはり的ハズレもいいトコロなのでは?(笑)

やるワね~センセイ、さすがヨ!…って「気づくの遅いんだよ」&「アタシを誰だと思ってるのっ、プンプン!」という怒号がセンセイ方面から勢いよく飛んできそうな気配を少なからず感じるもので…今回はこのあたりで退散することにいたしまする、サバラっ!!。ってか突拍子もない妄想によりセンセイをあきれ顔にさせてしまった恐れも...アリアリかしらね、ナゾ。(笑)

☆作品データ
作詞:三浦徳子 作曲:網倉一也(1982年度作品・TDKレコード)

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