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Channel: 70-80年代アイドル☆ピンク・レディー☆昭和TVワンダーランド
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クミも花の82年クミよ!「恋はティニィ・ウィニィ」 青葉久美

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花の82年組と言えば…

このモチーフは80年代アイドル好きにとりまして最重要項目と認定されるもの?とおぼしきソレであり、それこそこのブログに集う皆様にとりましてはめくるめく○○へといざなう…というモノだったりもするのか。このカテゴリーに属される方々をあげてみるとすれば…

松本伊代、薬師丸ひろ子、中森明菜、小泉今日子、堀ちえみ、北原佐和子、三田寛子、石川秀美、早見優、シブがき隊、新田純一、新井薫子、つちやかおり、伊藤さやか、原田知世、松居直美、渡辺徹、わらべ、尾形大作、伊藤かずえ、斉藤慶子、美保純、宮崎美子、三好鉄生、原田悠里、日野美歌、水野きみこ、渡辺めぐみ、川田あつ子、本田恭章、川上麻衣子、真鍋ちえみ、三井比佐子、水谷絵津子、白石まるみ、川島恵、百瀬まなみ、山田由紀子、吉成香、ラジオっ娘(Lady Oh!)、中野美紀、嵯峨聖子、小巻寛子、沢木けんじ、北川真一郎、仁科ともみ、かとうゆかり、きゃんきゃん、本田美緒、あおきあい、叶和貴子、ストロベリー、St.バレンタイン、坂上とし恵、佐々木よしえ、沢田純、カプチーノ、シャワー、スターボー、鈴木美江、ヒーローキャリー、聖子ちゃんず、寺島まゆみ、南マリア、トミー・ジュン、仁科恵子、ミルクパン…

などなど…歌謡曲系メンツで他に書き忘れがあったかぬゎ?と思わせるほどに大量の、特に女の子アイドルが次から次へとデビューしていったもの。こうしたムーブメントに便乗し、82年組の一員として歌手デビューをカマしてきたのがこの方…今回のレビューの主役である青葉久美ちゃんなのでございまぁ~す。ジャジャーン!

とハデにカマしてみたところで「どなた?」という冷ややかな反応がかえって来そうな気もするしぃ、アイポファンの間では↑のレコードジャケットのみがとある理由によりひとり歩き?な感もあったりで。ヨッシャ!そういうことならここはワタクシメが久美ちゃんの名誉にかけ援護射撃!クドクドしつこくカマさせていただくことにしようかナと。だって他にやってくれそうな人…見当たらないんですもの。(笑)

さてさて、久美ちゃんは歌手としてデビューする前から…

「たのきん全力投球!」「ただいま放課後(3)」「俺んちものがたり」(井上順主演)

などのバラエティやドラマのチョイ役(失礼^^;)としてご出演を重ね、こうしたキャリアによりアイドル雑誌等でも「このキャワゆい子だれ?」といったククリでしばしば取り上げられることと相成りましたの。そしてソレが起爆剤(?)となってか、勢いに乗って出してしまったとおぼしきプロマイドの売れゆきもJOJO。マルベル堂発行の雑誌に掲載されていたソレの売上ランキングでは、女優部門の中でそこそこの位置に名を連ねておられたとキオクする。要は歌手としてデビューする前からすでにタレント(女優)としての認知度はお持ちだった…ということになる。

そんな久美ちゃんが今度は歌手としてもデビューすることになったのだが、ソレが1982年5月1日のメーデー!労組がギャンギャンわめいているのを尻目に、ポリドール期待の大型新人として船出を飾ったのでありまする。そのデビューにあたってはうさぎちゃんのキャワゆい専用ロゴ(レコジャケ右下に掲載)やら、TV歌唱時用のアイテムとしてフリル付きの赤いお傘なんてのも。そしてなんと久美ちゃんの両脇には着ぐるみ要員がダンシング…同期だった伊代ちゃんも舌を巻く?いえ、事務所やレコ会社もかなりやる気だったのね?といったイレコミ度合いがタップリコンコンに表面化していたのでありまする。

そんな彼女のデビュー曲が「恋はティニィ・ウィニィ」だったってワケ。この曲は作詞を売野雅勇氏、作曲を小杉保夫氏が手がけたとびきりポップな一発。あの子もこの子ものこのこ…「久美が‘ティニィ・ウィニィ’って呪文かけたら誰もが恋のとりこよ!」ってな具合のお歌である。

売野氏と言えば、同年夏に中森明菜さんのシングル第2弾「少女A」の衝撃歌詞で大注目をあびたことでも知られる方なのだが、実は久美ちゃんへの提供の方がそれよりもひと足早く…ぐふっ、ここ意外と重要!しかも明菜さんのソレよりもイチ早くに売野クレジットとして市場に出まわった作品ということになるからである。実はコレ…あまり着目されていない事実なのネ。

さぁ、またクドクドと前置きが長いったらありゃしないんだから。さっさと聴きましょうよ。(笑)

♪恋のロリポップ ティニィ・ウィニィ 甘いささやき
 あなためがけてティニィ・ウィニィ 魔法をかける
 恋の呪文に ティニィ・ウィニィ ハートがしびれて
 ワンツースリー クイック
 ほら もう あなた 私に夢中

♪いつもはクールな彼も ティニィ・ウィニィとなえて3秒
 空の彼方からキューピット あらわれて 恋の矢を
 放つのよ ティニィニィウィニィウィニィ

♪恋の呪文は ティニィ・ウィニィ 天使の投げキッス
 あなためがけて ティニィ・ウィニィ シュワシュワシュワ
 ピンクのハートが ほら ワンツースリー クイック
 まっ赤にそまって 恋のとりこよ

あらあら…なんだかワタクシメが書いた前ふりみたくクドクド長いわな、コレ。1番の歌詞しか書いてないのに字ヅラでこんなにあふれかえってしもうたわ。レコジャケ裏の限定スペースにきちんと収納できていたのかしらん、ナゾ。ううん...ちゃんと収まってたみたいよ、大丈夫。(笑)

でもって本曲のキーワードにもなっている、ティニィ・ウィニィとは…

Very small, tiny little small, skimpy small ちっちゃい

ってな意味があると知り合いのオージーさんからご教示。なるへそ…でもってこの「ちっちゃい」ってお言葉は…はて?幾人かの男性諸君を「傷つく世代」にさせるのかしらね、もしかして。久美ちゃん本人の○ンチョウ…もとい「身長」もかなりのティニィ・ウィニィだったようだけんど。

それはそうとティニィ・ウィニィってのはかの有名なアメリカンポップス「ビキニスタイルのお嬢さん」(ブライアン・ハイランド、1960年|ビルボード最高1位|日本では坂本九さんやダニー飯田とパラダイスキングなどにより歌唱)でも♪Itsy bitsy teenie weenie yellow polka dot bikini~と用いられていたもの。本楽曲においては…まぁ、久美ちゃんのおクチが放つ呪文?くらいのイメージで使われているのかナと勝手に解釈しておくことにしときまショカ。(笑)

それにしてもコミカルでキャッチー!後にアニソンでご活躍されることになる小杉氏における片鱗ここにアリき?売野センセイも作詞家としてはまだ駆け出し…♪きっかけくらいはこっちでつくってあ~げるぅ~久美陣営からの助け舟なぞが必要な頃だったのか?って、言葉の魔術師だったセンセイに限ってそんなことはないと思うけんど。いずれにしてもこの歌詞はアイドルの可愛らしさを増幅させるため、そして久美ちゃんのイメージを分かりやすく伝えるための役割は十分に担っていたと言える。ただ、ちょいと対象年齢を下げすぎてしまったキライも?だって昭和風情がムンムンの屋上遊園あたりでヘビロテされてそうな雰囲気でしこたまなんだもの。なんせ歌唱時も着ぐるみが2匹もお出ましなすって久美ちゃんを「後ろから前から」だものネ。

久美ちゃんの声質にも目を向けてみまショ。うん、そうそう。なんだか石野真子さんっぽい感じかナと。

♪ワぁ~ン ツぅ~ スぅリぃ~ クぅイっ↑クぅ

ここらあたりのクダリなどはかなりのニタピロ。しかも久美ちゃんの歌唱テクには目を見張るものがあり、コドモ番組のお姉さんにおなりになられた方がよろしゅうございますよ…と、強くご推奨させていただきたくなるようなお達者ぶり。こういう唄い方はなかなか簡単にはできないものでゴザイマシて。お体はちっちゃいけどソレに大きく反比例する実力を♪ひぃめたぁ~(by友里)...といったトコロ?そう言われてみればお顔だって○レ目ちゃんで…コチラも真子さんのソレとニタピロ?たしか雑誌記事でもそういう風に書かれていたものがあったはず。こういう風に考えると♪ブギウギシュワッチ~してた頃の真子さんならば唄えそうなメロと歌詞か?まぁ、この身勝手解釈に関しては真子さんファンからの怒号ゼロ…が前提条件になるけれどもネ。なのに髪型はなぜか郁恵さん風ってことで…ふたりの良さをコネくりまわしてこうなりました!という類なのか、ナゾ。ってか82年にもなってソレやられてもねぇ…滝汗。

実際の歌唱映像を見ると「将来の夢はミュージカルスター」と瞳キラキラな女の子らしく、踊りやパォーマンスに関してもかなりのもの。タップダンス(までは達してないようだが?)とおぼしきステップもお踏みになり…「久美ね、単なるアイドル志望じゃないの!」という意思がジンワリ。上手くいけば小回りの効くタレントさんになれたのでは?といったトコロか。こうした希望に沿わせてか…本デビュー曲もミュージカル風?それこそステッキとシルクハットで舞台狭しと唄い踊ったら似合いそ~な雰囲気。ちなみに本楽曲の編曲は大谷和夫氏であり、元SHOGUNのキーボード奏者。アレンジャーとしては本田美奈子さんの「Temptation(誘惑)」や田原俊彦さん「恋=Do!」、松本典子さん「春色のエアメール」や渡辺桂子さん「H-i-r-o-s-h-i」などを手がけられていた。残念なことにご病気で2008年に他界されている。

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着ぐるみコブンを二匹も従えて愛らしいキュートな笑顔にくぎづけ小道具も自由自在!の新人ばなれ

これだけ才能豊かな久美ちゃんについて…ネット上では彼女のことを良く言わないお言葉が...。なにもかも↑のレコードジャケットのせいなのネ、シクシク。普段はとってもキャワゆかったはずの久美ちゃんなのにサ…↑のレコジャケ撮影時にはきっとなにかあって…ネっ。ほらほら…

♪ワぁ~ン ツぅ~ スぅリぃ~ クぅイっ↑クぅ

ワタクシメが念力こめてティニィ・ウィニィのおまじない。ソレが効いて半びらきになってしもうたおクチ…閉じろ~ゴマっ。コレ撮影したヒト...でてこぉ~いっ!とスゴんだところで今さらジロー、散々ぱら刷られて世に出まくってしまったのよ。だけどカメラマンご本人さまがマジにご登場と相成られましたらコワイったりゃありゃしないから…ひとまずコレは冗談劇場ってことでおヒラきに...。不躾をお許しくださいませ、くわばらくわばら。

♪ティニィ・ウィニィウィニィニ~ぃ~~~~~~~チャラチャチャッ、ぽん!

☆作品データ
作詞:売野雅勇 作曲:小杉保夫(1982年度作品・ポリドール)

第5回「日本テレビ音楽祭・決定!最終ノミネート」(グランプリ、金の鳩賞、その他部門)

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■金の鳩賞部門・ノミネート歌手一覧

歌手名出場楽曲レコード会社
石野真子「ワンダーブギ」ビクター音楽産業
渋谷哲平「ヤング・セーラーマン」日本コロムビア
中原理恵「SHOW BOAT」CBSソニー
渡辺真知子「別れてそして」CBSソニー
サザンオールスターズ「いとしのエリー」ビクター音楽産業
↑サザンは未確定情報。特別賞枠か?他候補(ノミネート段階)には秋ひとみさんや豊田清さん、金井夕子さん等がいたことが判明済。分かり次第訂正いたしまする。

■グランプリ部門・ノミネート歌手一覧

渥美二郎「夢追い酒」?「忘れてほしい」?CBSソニー
郷ひろみ「いつも心に太陽を」CBSソニー
小林幸子「おもいで酒」ワーナー・パイオニア
西城秀樹「ホップ・ステップ・ジャンプ」RVC
榊原郁恵「ラブジャック サマー」日本コロムビア
桜田淳子「Miss Kiss」ビクター音楽産業
ジュディ・オング「魅せられて」CBSソニー
野口五郎「女になって出直せよ」ポリドール
ピンク・レディー「波乗りパイレーツ」ビクター音楽産業
八代亜紀「舟唄」テイチク
山口百恵「愛の嵐」CBSソニー

■最終結果(本選:1979年8月23日、日本武道館より生中継)

最優秀新人賞井上望
金の鳩賞石野真子
ヤングアイドル賞山口百恵、郷ひろみ
特別賞ゴダイゴ、水谷豊、研ナオコ
敢闘賞小林幸子
グランプリ西城秀樹

■ひとくちメモ:グランプリは若いオトコのおウタで上半期からブイブイ飛ばしまくり、参加曲「ホップ・ステップ・ジャンプ」でも連続ヒットを達成した西城秀樹さんの頭上に。この頃の秀樹さんはなんだかもう...体操のお兄さん状態?と化しておりましたかしらん^^;。

この年度は♪わたしの~なぁ~かで~お眠りなさいませ~大ヒット中だったジュディちゃんの「魅せられて」、渥美二郎さんはミリオンヒット「夢追い酒」がゴザイマシタし、♪ストームトントントンの百恵さんは「愛の嵐」でご参戦。♪肴はアブったイカでいいぃ~居酒屋ムードがタップリコンコンの「舟唄」でご登場は演歌の女王と呼ばれていた八代亜紀さん。「おもいで酒」のサッチャンもまだこの頃はお若くて初々しく...お○問題は一切合財なさげのご様子。(笑)

そして我らが(←ゴメン、勝手にきめちゃって)ピンク・レディーも♪サソギョ~胸ゆれゆれサソギョ~で華々しくご参戦と...強敵がメジロ押し。ソレに加えてブルルン郁恵さんもご参戦と...ニッポン歌謡界の骨頂ここにありき!といった豪華メンツが特筆かしらん。

百恵さんに負けじとご参戦をカマされた桜田ズンコさんは...

♪誰のための~鳩のトロフィ~

いえいえ...♪赤いくちびるぅ~でゴザイマシタわよ、ソレ。(笑)

♪M・I・S・S K・I・S・S~(エムアイエスエス ケイアイエスエス)

大賞はMISS KISS=ア・タ・シと言わんばかりの大熱唱!スパンコールが付いたキラリンコンお衣装で大会に彩りを添えてくださいましたの。 そそっ...本大会はとりあえず‘彩り’どまりだったけんど。

そして金の鳩賞は石野真子チャンの頭上に!

♪ブゥ~ギウギシュワッチ~ブギドゥワァ~

コレで敵どもを蹴散らしたのよ&「スタ誕」のご出身ですものね...納得。

サザンも出ていたキオクがあるのだけど、不確かだから今の段階では暫定ってことで^^;。ニッポンの実家にブツがあるから次回のお里帰りの際に渥美二郎さんの参加曲ともども...調査ってみますわ。すでにご存知の方おりましたらご教示をお願いいたしまする。

でもって新人賞はルフルフルフランくりかえし~「ルフラン」を歌唱した井上望チャンが獲得!当選者のお顔が電光掲示板にドット方式(←おそらくは当時の最新技術)で徐々に写し出されてゆく演出。ソコにドカっと現れたるは望さんの顔面。下馬評では倉田まり子さんが多数を占めていただけに、この宵のチェリー家でも...

「え~っ?」

の「疑問符」がお茶の間に共鳴~!その頃から(内輪では)歌謡博士としての名を轟かせていたワタクシメ。姉から「このヒト売れてんの?」と即効回答を求められ...

「オッ...オッ..オリコンには入ってる^^;」

冊子片手にドモりながらも...チェリー少年は一生懸命に回答したキオクがゴザイマスの。1979年の夏のひとコマ...人間とは遥か昔のこんな場面までをもキオクしているものなのですね。しかも妙ちくりんなシチュエーションのものほど脳裏にシカリと刻まれ...しかもパナカラー映像みたいな独特の色合いでネ。コレはきっと皆様とて同じことでせう...それにしても頭の中ったらば一体どうなってんのかしらん、ナゾ。

人類のナゾ不思議に思わず...

ヒデキ、カンゲキっ!!

もとい..チェリー、カンゲキっ!!(笑)

ってなワケで...今回はこの辺りでお開きとさせて頂きたく思いまする。

オンナノコのホコリとは?「少女期」 森田つぐみ

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コレを読んでる皆様が清純派というお言葉から連想する歌手や女優さんはどなた?

これまでのニッポン芸能史をふりかえってみても、そういったものにあてハマる方々はたくさんいらっしゃったもの。しかも、このお言葉はウチらの日常生活においてだってよく飛び交うものでゴザイマスよね。それくらいにクチをついて出てくる「清純」というお言葉には一体どんな意味があるのか?といってもその字ヅラから容易に想像がつきそうなものなのだが、ひとまずは調査ってみることにした。

清純とは…

きよらかでけがれのないこと。清楚で純真なさま。きよらかで素直なこと。世の中のけがれにそまっていないこと

おもにこんな意味として用いられている。やはり調査る必要もなく?読んで字の如く…でございましたの。(笑)

かつてニッポン芸能界において清純派と呼ばれていた歌手や女優さんたち。おそらく彼女等の幾人かはあくまでもお仕事上の「プラトニックをつらぬいて」?私生活では♪やってられないわ~なんて方もいらっしゃったのカモ。昨今の芸能界には清純派なんて…なかなかお見かけしませんものね、みなさんあけっぴろげで。(笑)過去の芸能界で「清純派」と呼ばれた方々は見た目やしぐさ的には充分な「清純派」であり、テレビの前の視聴者にうんとこさっと夢を与えてくれたもの。それこそニッポン人男性における理想の女性=清純派みたいな、公式?とおぼしきモノまで築き上げてしまったほどで。まぁ、なんせ当時の作り手側(スタッフ)の殆どが男性だったという事実…仕事しながら彼等の思い描く理想の女性像を作り上げては楽しんでおられた…って解釈もアリか。(笑)

実は今回レビュろうと思っている女性アイドル歌手…彼女も「清純派」というお言葉がピッタリコンコンにハマった方。彼女の場合、それこそ絵に描いたモチとも言えるハマリっぷりであり、ワタクシメ的にはたいそう気になる存在なのは言うまでもない。といってもリアルタイムではあまり存じ上げない方でもあるのだが、後追いしたくなるほどに興味シンシンなんだから困ったもの。(笑)

そんなワケで今回はこの方が放ったあの1曲をレビュりたいと。

表題の「少女期」は森田つぐみ嬢のデビュー曲として、1976年4月25日に発売された作品。つぐみ嬢は大阪府豊中市出身の女の子で、デビュー当時は17歳。芸能界デビューのキッカケはNETテレビ(現テレビ朝日)の「あなたをスターに」における第2回大会のグランドチャンピオンに輝いたこと。出来レース?だったのか否かは深く掘り下げないことにして、アイドルがデビューするキッカケとしては十分すぎるほど理想的なソレだったご様子。しかも所属先は大手、渡辺プロダクションとキたもんだ!うおっ!コチラも恵まれておりますの~お膳立てがバッチリコンコンといったトコロ。

でもって彼女のプロフィールを少々…ナニナニ?特技は書道3段!これはこれは!つぐみ嬢における清純派としてのイメージを更にグイ押しする要素であるか。しかも↑のようなルックスとデビュー曲のタイトルだもの…清純派としての純度がすでに「君は1000%」。(笑)そしてそして…デビュー時におけるキャッチフレーズとやらが…

小鳥とショパンと17才

コレなんだからぁ。あら、やだぁ~ん!もう完璧っすね。ここまでは非の打ちドコロが全く見当たらないつぐみ嬢。

そんな彼女のデビュー曲は作詞を千家和也氏が、作曲を大野克夫氏が手がけたもので、ショッパナからいきなりのバラード作品なのである。おそらくコレは彼女が持っていたおしとやかで奥ゆかしい、そしてお上品な女の子というイメージを最大限に活かすにはどうしたら?といった話し合いの末に決定づけられた曲調だったのかと思われ。

優雅なピアノの調べが美しいイントロ。キャッチフレーズでショパンをひっぱり出すくらいなんだから、やはりピアノの音色は必須アイテムでゴザイマスよね。脳内で描くイメージとしては、深窓のお嬢さまが瀟洒な白い洋館でため息…といったモノ。そしてその家の庭には真っ赤なバラと白いパンジー、足元にジャレつく仔犬までいるのよネ…って、これでは西洋文化に憧れを抱く昭和の小市民感覚がムキ出しではありませんこと?

こうした優雅な調べをイントロに据え、つぐみ嬢は奥ゆかしくもこんな風につぶやきだすの。

「あなたにあえて何かがわかりかけました。何かを…つかみかけました。」

う~ん、なんて品がおよろしいのでしょう。セリフ入りってのは清純度をグイ上げするための大切な小道具だったことは言うまでもない。こういう手法はしーちゃんこと、あべ静江さんがお得意とされていた分野だったもの。ネットの世界じゃつぶやきが横行する昨今ではゴザイマスが、こうした美しいつぶやきってのは全く目にしたことが…。まぁ、アソコでこんなん…ちょっと頭おかしい種扱いされる可能性大かしらん、ナゾ。

♪あなたの前に 出る時だけは
 飾りや嘘の ない娘(こ)でいたい
 涙に濡れた くちづけの中
 みつけたものを 大事にしたい
 難しい事は 分からないけれど
 好きなんです 心から愛しています

もう完璧すぎるほどの美しさ。楽曲や歌詞が美しいだけでなく、つぐみ嬢の歌声だってなかなかのもの。音が取りづらいメロ構成でありながら音程も取れているし、なにせ育ちのよさ?を感じさせる清らかさがなによりも最大の魅力かしらん。

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レコジャケより洗練!愛らしいつぐみ嬢ヨコ顔もお品がおよろしいようで

それはそうとこの美しい歌詞を書かれた千家和也氏は、おもに70年代を中心にご活躍された作詞家さん。80年代アイドル好き諸君にはおなじみ、小泉さんがカバーなすった「素敵なラブリー・ボーイ」(オリジナルは林寛子さん)なども彼の作品である。この当時(1976年)の千家氏はすでに満30歳というご年齢になられていたようなのだが、少女の感性をこれほどまでに美しくちりばめた?あたかもポエムのような歌詞をこしらえましたのね、センセイったら。

♪女の子に生まれたこと
 あなたを知ってから 誇りなんです

ステキな異性とのめぐり逢いにより、女の子に生まれたことを誇りに感じるこの瞬間。これが恋なのね、あれが愛なのね…と恋や愛の意味を知りはじめる少女が直面する「少女期」。要は少女における「私のいちばん美しい時を」のシーンを描いたモノ…と言えようか。

また、このサビ部分では冒頭セリフにより語られていた「何か」が明かされている。その「何か」とは…

女の子として生まれたことへの誇り

コレなのね。さもないとアナタをこうして好きになることはできなかったわ…とでも言いたげ。まぁ、恋愛の自由化が進みまくった昨今じゃ男の子に生まれたって同性を…という方法はありそうではゴザイマスがね。(笑)「あぁ、この人と出逢えてよかった。つぐみ、幸せ!」という‘オンナの悦び’なのね~つぐみ嬢。

またその一方でこんな美しい曲を汚さんばかりの中年妄想も…?「何か」とは…異性にしか存在しないアレをムギュっとつかんだオンナのめざめ!って、おっさん!そんなんじゃ「熟女期」よ。五月みどり姐さんにお出ましいただかないと。(笑)

♪恥じらいも何も 忘れそうなほど

つぐみ嬢が唄うこの節どおりの汚妄想になってるからイヤになっちゃう、もう。(笑)だけど裏を返せばこの美しいとおぼしき歌詞も…なんだかエロチックなモノにも思えてきたり?って、そもそもそういう風に思案すること自体が「清純派」からかけ離れてることになるのね、プンプン。

おふざけはこの辺にして…このような美しすぎるほどの楽曲、清らかで愛らしいルックス、そして恵まれた環境に身を置いて歌手デビューしたつぐみ嬢だから、さぞかし大売れしたのでしょ?と思いきや…オリコン最高84位で1万枚の売上。あら、意外と低空飛行だったご様子。まぁ、こういう完璧に仕上がったモノは…いや、なんかちょいと媚びすぎかな、コレやっぱり。

つぐみ嬢がデビューした1976年は後に怪物化してニッポン列島を丸呑みすることになるピンク・レディーが出現した年度。この怪物デュオがデビューしたのは8月25日。つぐみ嬢がデビューした日から僅か数ヶ月後のこと…である。

「申し訳ないけど、それまでにいたアイドルがビュってどこかに飛んでいった」

とある番組でピンク・レディー出現に関してこのようにコメントしたのは堺正章氏。彼は当時のアイドルたちがこぞって出演していた歌番組で司会を務めており、彼らの一番近い場所にいらっしゃった方。そんな彼が「遂に完成された新しいアイドルが出てきたな」と感じたそうな。

この怪物デュオの出現により、その後のニッポン歌謡界勢力図は激変!丸呑み餌食となってしまったつぐみ嬢はシングル3枚(表題デビュー曲の他、「さよならは似合わない」「恋して海岸通り」)、アルバム1枚のみでアイドルとしては終幕に!その後もコドモ番組などで細々と…1983年頃までは芸能界にいらした模様なのだが。デビュー曲以外はどうも楽曲に恵まれない不運も?テレビとのタイアップあり&佳曲と呼ばれる「冬の哲学」もなんでかナ…B面収録でゴザイマシタしね。

お膳立てや素材が完璧でありながらポシャる!というパターンは80年代の高橋美枝さんをはじめとして数あれど…70年代中盤から後半にピンで人気アイドルになれたのは郁恵さんや真子さんなどの愛嬌タップリ娘たち。いわゆる70年代的な「清純派」の存在ってのは倉田まり子さんあたりが最後の生き残り?そういう彼女も華々しく活躍できたのはデビュー1年目くらいだったしで。1980年代以降は‘あの方’のご出現により、これまた新種の清純(を装った方もチラホラ?)ムスメたちがこぞってデビュー。しかしながら70年代にもてはやされた…

♪女の子に生まれたこと あなたを知ってから誇りなんです

こんな歌詞がよくお似合いの、もの静かで奥ゆかしい「清純派」…実はこういうタイプは1976年あたりですでに絶滅危惧種?として認定されてしまったのカモ。まさに…

「何かを…つかみかけました。」

今回のレビュー作業により、ニッポン過去アイドル史における‘何か’をつかみかけた…と感じてジコマンしまくるワタクシメなのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:千家和也 作曲:大野克夫 (1976年度作品・日本フォノグラム)

■参考資料|1976年組の新人歌手
内藤やす子、新沼謙治、ピンク・レディー、吉田真梨、角川博、朝田のぼる、芦川よしみ、三木聖子、大竹しのぶ、森田つぐみ、黒沢浩、因幡晃、秋本圭子、丸山圭子、あさか早苗、横本メイ、三波豊和、山本百合子、目黒ひとみ、江口有子、星ますみ、浦部雅美、野中小百合、神保美喜、桜たまこ、早乙女愛、ゴールデンハーフ・スペシャル、北村優子、究トモ子、川口裕子、岡崎ひとみ、北沢まゆみ、林るり子、香川裕子、異邦人、ミス花子など

ファイルNo.14|キャッチフレーズ辞典|長山洋子

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さて、今回で14回目を迎えることと相成りました『キャッチフレーズ辞典』。今回の主役となるこのお方は前回の岡村有希子さんとは同期の桜つながり(←程度でゴザイマシタよね?)。そして前々回の岡田有希子さんとはおなじくソレつながりの他にも別のおつながりが(後で説明するので待っててね)。そしてそして前々回の高橋美枝さんとはまたまたソレつながりの他でもつながるコンビなの。ってなワケで今回の人選がなぜにこの方に即決したのかが如実になってまいりましたかしらん?

そそっ、今回の主役はこの方…

長山洋子さん

なのでゴザイマス、ジャジャーン!

と、どハデにファンファーレるほどの話題もなかったような?いえいえ、プライベートでは米国人とごケコーンされハーフの赤ちゃんを♪生まれるよ生まれるよ~とご出産されたようでございますし、また、お仕事では演歌歌手として第一線でご活躍中!とか…話のネタなんて鼻クソと一緒?色々とほじくり出せるものでゴザイマスよね。

ご存知のように洋子さんは幼少の頃より民謡に慣れ親しまれ、アイドルデビューされる前にはビクター少年民謡会にご在籍。そして本格的な歌手デビューが決まった頃には、そのようなキャリアが十分に考慮された上で演歌歌手としての船出が用意。そして「雪国」というデビュー曲までもがすでに出来上がっていたとか。なのにそのわだちをわざわざケチらし、180度の方向転換となるアイドルデビューをさせた理由とやらが「洋子はまだ若すぎる」なるものだったらしい。まぁ、色々とまわり道してしまったけんど、今では収まるところに収まって演歌唄ってまぁ~す!といったトコロなのかしらね、洋子さん的には。

さてさて、そんな曰くつきのエピを持つ洋子さんがアイドル歌手としてデビューされたのは1984年4月1日。はて?↑に列挙した方のどなたとも、この点では全くもってカブってないご様子。だ~か~ら~早くタネ明かしをしなさいよ!なる怒号も飛んできそうだし、本書庫の記事は“いつもと違って”ショートショートが命!ということで「雲にのりたい」なんて空想にふける(←なんのため?)のはやめにしておいて、サッサと話を進めることにいたしますわん。(笑)

それでは早速…洋子さんと有希子さんのおつながりとは?堀越学園の同級生?ソレもそうなのだけど…

「複数のキャッチフレーズを持つアイドル」

今回語りたいのはコチラの方なのでゴザイマス。有希子さんにはよく活用されていたキャッチフレーズが2つ、そしてあまり耳にしたことがないものが1つ、合計3つゴザイマシタよね。でもって洋子さんにも同じく3つのキャッチフレーズが存在していたのだけど、なっなんとそれら3つのすべてが積極活用されていたという事実!要は「捨てられて」となってしまったものはなかったということネ。(笑)

ってなワケでそれら3つのキャッチフレーズをご紹介いたしまショ。

ぼくの青春(とき)をとめる、少女がいた。

その瞬間(とき)から、くぎづけ

触れてください魅感性!

これらトリプルなの。さすがバーニング所属の新人アイドルだものね、気合の入り方が他とは違っていたようでゴザイマス。デビュー告知用の広告なんてとじこみページ形式だものね…ポスターまで付いちゃったりでサ、前人未到の豪華さでゴザイマシタよ、ホント。

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3つのキャッチフレーズのうち2つが掲載されたデビュー告知用の広告。グラビアでなく「グラビヤ」となってるのが乙なモノ

キャッチフレーズに関してはあくまでもワタクシメのキオクということで解説させていただくと、テレビや雑誌などでよく紹介されていたのがイチバンお上の、その次に3番目の…という順ぐりだったかと。それにしても1番目のも2番目のも「とき」というワードにかなりこだわっていた様子が伺える。この「とき」の使い方は洋子さんのシングル第4弾「瞬間(とき)はファンタジー」でも見受けられることから、もしかしたらこの曲はキャッチフレーズに合わせて作成されたモノ?そして「春はSA・RA SA・RA」とタイマンはって競り負けてしまったデビュー候補曲だったのカモ?ここまで「とき」にこだわりまくった理由はなんだ?と…まるで非SA・RA SA・RAでネットリモードな邪推をはじめるワタクシメ。(笑)

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とじ込み保存版水増しページに偽りない絢爛豪華なプロモ広告。ご指示どおりにウン十年も保存しておりますがなぼくの青春(とき)...をフィーチャーした全面ポスター。コレもこの水増し広告の一部としてとじ込みされていたモノ

さて、岡田有希子さんとのおつながりはコレで明白になったけんど、高橋美枝さんとのおつながりとは?オホホ…アイドルにお詳しいお方&このブログの『キャッチフレーズ辞典』を欠かさず読んで下さっている皆様ならもうとっくにお気づきのことかと。そそっ…ソレはね、↑3番目のキャッチフレーズに関わりが。

触れてください魅感性!

ちょっとコレ…いいの?ってな○クリ疑惑が頭をもたげてくるわな。だって高橋美枝さんのは「僕にください…美感性(みかんせい)」でゴザイマシタよね。ふたつを比較すると「美」と「魅」、「…」が挿入か非挿入か、そしてgive meかtouch meの違いだけなんだもの。デビューがお早かったのは高橋美枝さん(1983年11月21日)だったからして…コレはもしや洋子陣営がやっちまったか?といったトコロなのか、ナゾ。

あら?そう言えば岡村有希子さんとは同期の桜(堀越も)でしか共通項がないと↑で書いてしまったけんど…いえいえ~♪4人そろって~春ラララ~名前でダブりあい、キャッチでもダブりあい…アッチコッチでダブりまくる女子たち!女の子の新人同士が噛みつき合っての「ハートに火をつけて」?女同士の華麗な斗い(たたかい)がこんなトコロで勃発していたとはネ。

中でも特に負けん気の強そうな洋子さんとしては…

♪さぁさぁ夏はこれから~

もとい♪さぁさぁ戦いはこれから~とばかりの戦闘モード突入状態だったのかしらね、ナゾ。その戦いに大勝利?を収められ、現在でも威風堂々なベテラン歌手として華々しくご活躍される洋子さん…さすがでゴザイマスよ。80年代にデビューした元アイドルが今でもごリッパに歌手として…というのはウレシイものでゴザイマスものね。アナタには「肩幅の未来」どころではない、もっと大きなソレがてぐすねひいて待っていてくれたのねん。

♪こんな日はSA・RA SA・RA 夢もSA・RA SA・RA

アイドル歌手→女優→演歌→米国人とケコーン→ハーフの赤ちゃん…すでにかなりネットリモードなご様子。

♪なにかが起こりそ~ぉ

次はナニが待ってるの?SA・RA SA・RAじゃモノ足らん!もっともっとネットリコンコンなナニかを期待しながらお待ちしておりますわよ、洋子さん。(笑)

おっとっと…よからぬ方向に話がイッてしまう前に、今回の『キャッチフレーズ辞典』はこれにてお開きにしておきまショ。またまたお付き合いくださいまして、ありがとうございましたん。

信じかたを教えてヨン!「ビリーヴ」 松本伊代

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SNSで知り合った男性との関係がもつれにもつれ、あの世へと葬られてしまった女子高生。しかもジドリしていた○ぱぁ画像がお相手さんの手によりネット上に大量拡散。目を疑うようなソレラにこれまでの倫理観なぞ吹き飛ばされてしまった~なんて方も?ティーン時代から自分専用のPCやスマホなどがあたりまえというこのご時世…このようなコトは日常茶飯事に行われていることなのかしらん?いえいえ、あくまでも一部の人たちのみが...と是が非でも否定したいキモチでいっぱいになる昭和生まれのワタクシメ。この件に限らずとも、テレビをはじめとするメディアでは正確なことは伝えないし事実も歪曲する。はたまたネット上では憶測や真実、ガセ?などが混在する情報の大洪水。知りたくないことまで知るハメになってしまったり、はたまたガセなのにそれが真実だと思い込まされしまったり?という、一体全体どれを信用したらよいのやらまったくもって分からぬありさま。こんな世の中になってくると「信じる」という行為自体が歪められてしまうのでは?と心配になってきたりもするのでありまする。

それはそうと「信じる」と言えば…80年代アイドルの楽曲にも、ほらほら…アレがゴザイマシタよね。今回はココにコジつけさせていただき、あの方が放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ビリーヴ」は松本伊代さんのシングル第13弾として、1984年11月1日に発売された楽曲。松本伊代さんと言えば…

♪伊代はまだぁ~16(ジュウロク)だからぁ~

そそっ、デビュー曲「センチメンタルジャーニー」がいきなりの大ヒット(オリコン最高9位、34.3万枚)になって一躍人気アイドルになった方。デビューしたばかりの新人アイドルの楽曲が30万枚超えする件…実は80年代としてはさほど多くの例はない。ジャニ所属の男性アイドルたちのように、すでに正式デビュー前に人気が充分に構築された上でのレコード発売というケースは例外として、女性アイドルではブームをともなっての人気者になったおニャン子クラブはおろか聖子女王ですら30万枚には到達していないのである。デビュー曲からいきなりの大ヒットという現象は70年代にデビューしたアイドル歌手たちに多く見られたものだったが、それでも山口百恵さんや桜田淳子さん等、70年代アイドルを代表するようなビッグネームでもコレは達成できず。こうして考えると伊代ちゃんデビューにおける30万枚超え…コレは彼女のデビュー時における絶好調ぶりというものがくっきりと見てとれる数字であると言えようか。

なにはともあれ…そんなのりのりデビューから数え13枚目にあたる本レビュー曲は、作詞を売野雅勇氏が、作曲を筒美京平氏、そして編曲を萩田光雄氏というコンビが手がけたもの。これまでの伊代ちゃんシングルで売野氏の歌詞を採用したのはお初。ちなみに作曲の筒美氏作品はデビュー曲から「オトナじゃないの」までの4作品、また、お三方によるタッグ曲は85年6月に発売された後発シングル「ポニーテイルは結ばない」がソレにあたる。そもそもこれまでの伊代ちゃん楽曲はアニメちっくでにぎやか、そしてキラキラした世界観が多かったものだが、本曲ではそうした趣とはかなり異なっているのが特徴か。こうした異色作とも言える作品に携わることになった理由というのが…

「転校少女Y」

コレでゴザイマシタよね。例のニャンニャン事件で芸能界から干されていた高部知子さんの復帰第1弾として、TBS系列で放映されていたテレビドラマであり、その主題歌を伊代ちゃんが担当…ということで、当時はそこそこ話題になったものである。そしてその当時はあまり知られていなかったあのヒト…そそっ、現在は国際派俳優として名高い渡辺謙氏がご出演!という事実。コレどうよ!この事実も本ドラマのプレミア度をググっと押し上げていることに他ならないのでありまする。

このテのドラマと言えば、スリリングで疾走感のある主題歌も人気の的になっておりましたよね。どの主題歌もドラマ内での数々の名(迷?珍?)場面を彷彿とさせてくれる、実にベストマッチングな楽曲ばかりがズラリンコン。

■おもな疾走系、そのテのドラマ主題歌
「NEVER」MIE「不良少女とよばれて」TBS
「ヒーロー」麻倉未稀「スクール・ウォーズ」TBS
「RUNAWAY」麻倉未稀「乳姉妹」TBS
「今夜はANGEL」椎名恵「ヤヌスの鏡」フジ
「サイレント・グッバイ」デビル雅美「赤い秘密」TBS
「銀雪の浪漫~Follow you」藤ゆうこ「禁じられたマリコ」TBS
「Never Say Good-Bye」小比類巻かほる「ポニーテールはふり向かない」TBS
「TALK TO ME」松居直美「天使のアッパーカット」TBS

それにしてもこうしたムーブメントになぜ売れっ子アイドルだった伊代ちゃんが挑戦することになったのか?彼女はデビュー当初こそコンスタントにヒット作を連発していたものの、どうもその流れが83年後半あたりから↓になりはじめ、かなりの雲行き悪状態に。このブログではその現象について“伊代のジリジリっ地盤沈下”などと勝手に命名してしまっていたりもするのだが(←伊代ちゃんゴメンなさい)、特に「時に愛は」以降の沈下ぶりは凄まじく…あわやヒトケタ4万枚を切るレベルにまで落ち込んでしまっていたのである。デビュー早々にして30万枚超えを達成したアイドルが…である。このため伊代陣営としてはカンフル剤とおぼしき?かなり強力で即効パワーのあるナニかが早急に必要だったのかと思われ。

♪見えない絆(きずな)を 確かめたいから
 誰も多分 傷つけ合うの
 臆病すぎて 優しくなれない
 人は哀しい生きものなんだね

(中略)

♪Believe Believe…Believe もう一度
 信じたい 愛したい やり直したい
 Believe Believe…Believe あなたと
 優しさからもう一度…ビリーヴ

イントロはシンセによるティロリロ奏法であり、コレはリスト内にあるMIEさんの「NEVER」を思い起こさせるようなソレである。そしてこのテの疾走系作品には必須となっていた女声隊によるウーフーコーラスもお決まりのようにインプット。(笑)当時流行していたシンセドラムも大活用し、これまでの主題歌の良きトコロをきちんと押さえた上で作りこまれたとおぼしき作風になっている。歌詞の内容もドラマのソレに沿わせたものであり、ヒトとヒトとの絆を信じ前向きに生きていきましょう!といったモノ。あくまでもアイドル歌手、松本伊代ちゃんが唄うというコンセプトが存在するためか、疾走感は「NEVER」や「ヒーロー」のソラレにはやや劣る。それでも新生・松本伊代をアピールするには事足りる出来栄えになっているのではないかしらん?だってこれまでの作風とは明らかに違うナニかが…聴き手のハートにビンビンと響いてくるのだもの。伊代ちゃんの歌唱に関しては独特なお声ゆえ、これまでと一緒では?と低評価されてしまう傾向にあるかもしれないが、なかなかどうして!こうした楽曲との相性は悪くはないように思えるワタクシメ。まさに意欲的な新境地開拓作と言えそうでゴザイマス。

なかでも要注目なのが本楽曲のタイトルにもなっている“ビリーヴ”の発音か。アイドル歌手の場合、帰国子女系やそれ関連系ムスメたちを除いては、歌詞中に出てくる英語発音にはさほどの重きを置いていたとは思えない。かくいう伊代ちゃんだってデビュー曲では♪センチメンタル~ジャアァアァニィ~と…純度100%の和製発音にてカマしておられましたものね。だけど本楽曲ではそこら辺りからはググっとご成長された証をチラリと垣間見せてくれていたりもする。

♪ビリ~~~ヴぅぁなたとぉ~

なにかこんな風に聴こえませんでショカ。「ヴぅぁなた」ってナニかしらん?って思った方(←あんまりいないと思うけんど)もいるくらい、英単語としての“ビリーヴ”をきちんと意識して唄ってらっしゃるの。ご存知のとおりBelieveはビリーヴであってビリーブではなく…こと「ヴ」のところの発音に関してはそれなりにくちびる上でのお工夫が必要になる単語。まぁ、ちょっとひっぱりすぎ傾向にあるからなのか、聴けば聴くほどに「ヴぅぁなた」が気になってくるぅ…という面もあるにはあるのだけれども。さもないと♪ビリ~ビリ~ビリ~…どこぞのビリーさんに想いを馳せるお唄としての勘違いが発生してしまいそうですものね。(笑)デビューから2年が経過した時期において、その進化と発展を見せようとしていた伊代ちゃんここにありき!といったトコロかしらん、ナゾ。

♪懐しいほど あったかいな (ティロリロ…ティロリロ…)

サビ直前のココでやってくるアレンジもね…個人的にはツボ。だってなんだかサ…ぬきあし…さしあし…とばかり?ナニかケッタイなモノが忍び寄ってくるような?アンタに“アレのKNOW-HOW”なんて教えられたくないワ~キャ~!って違うでしょ、ソレ。そうじゃくなくてナニかこう…黒々しいフィ~リングとでも表現したらよろしいのかしらん?まさに「闇夜にドッキリ!」…たまりませんがな。(笑)

こうした妙な聴きドコロにも恵まれた(?)本曲は、オリコン最高11位、登場週数11、累計で13.6万枚を記録して地盤沈下中だった伊代ちゃんを救済してくれた助け舟曲となったのである。なんと伊代ちゃんがトップ20にカムバックしてきたのは「恋のKNOW-HOW」以来の9ヶ月ぶり!欲を言えばあと1ランクあげてくれたらベストテンヒットになったのにぃ…と惜しむお声もチラホラか。なんせこの曲は「ザ・ベストテン」でも11位でスンどまりになってしまい、「時に愛は」以来の番組カムバックをギリギリのところで逃してしまうというやるせなさ。たかが11位、されど11位…10位との間に立ちはだかるその壁は、とても厚くて高いものでゴザイマシタよね。たった1ランクの違いでその扱いが大きく変わってしまうという、なんともイヤな立ち位置…どうにもこうにも次点ってな印象が拭いきれないのがイヤン。デビュー当時は伊代ちゃんの遥か下にいたはずの同期歌手たちが、すでにベストテンの常連になっとる事実をまのあたり…でゴザイマシタものね。伊代ちゃん的にもこの意欲作をひっさげ…

♪Believe Believe…Believe もう一度

スタッフさんたちのご尽力や自らの努力を信じてビリーヴ!夢よもう一度~!!なのにその願いもむなしく11位でっか…泣っ。しかもこの曲が伊代ちゃんにとっても最後の10万枚超えヒットになってしもうた、ガ~ン。信じても信じてもこっぱみじんに打ちのめされることもあるのね…アハン、「信じかたを教えて」くださいナ、もう。それでもBelieve Believe…信じて前向きに。だからこそ今でも芸能界でご活躍され、プライベートではご家庭も築いてお幸せな伊代ちゃんが存在しているのでゴザイマスよね。ヒトは哀しい生きものらしいから…「信じる」という、懐かしいほどあったかいキモチを忘れずに生きてまいりまショ。本レビュー作業によりコレを改めて悟らされたワタクシメなのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平(1984年度作品・ビクター音楽産業)

ポリドールの星、参上!「プライベートはお前さ」 麻見和也

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☆☆麻見和也ご本人さまから直コメいただけました☆☆

麻見和也さんというお名前から、皆様の脳裏をかけめぐるものと言えば?

「レッツゴーヤング」のサンデーズとして「Kid Blue」(キッドブルー)を歌唱
「アップルシティ500」にレギュラー出演
「青い瞳の聖ライフ」「乳姉妹」(TVドラマ)
「生徒諸君!」(映画|沖田クン役で小泉今日子さんと共演)

コレラかしらん?ココに集う博識な皆様のことですもの…↑に挙げたどれもを欠かさずに観ておりましたがな!なんて方もゾロリンコンなのカモ。これらにプラスしてネタとして最近よく使われるのが…

浅香唯ちゃん憧れのアイドル

こんなんもゴザイマスでしょうか。アイドル四天王と呼ばれトップアイドルへと君臨した唯ちゃんにおける少女時代のご嗜好により、現在の麻見和也さんが「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」っとばかりにテレビ番組へご出演~!ってな流れもあったご様子。

ってなワケで今回はかなりの「お久しぶりね」状態になってしまった「男性アイドル」書庫を活性化?コレを企んだ上で麻見和也さんを主役にお話を進めてまいりたいと思いますの。ってか活性化を企むならマッチやトシちゃんあたりでも出しとけば?ってなご推奨案もチラホラかしらん、ナゾ。それでもひとまずは「危険覚悟で」(山内なつみさん?)開始させていただくことにいたしまする。(笑)

麻見さんのデビューは1983年2月25日。茶ばたけの香りが芳しい静岡県静岡市ご出身のイケメンくん。ご趣味はレコード・映画鑑賞、ボーリング、ギター、特技は少林寺拳法二段、陸上競技、アマチュア無線…ステキじゃないですか。しかしアマチュア無線てのはさすがに時代を感じさせるもの…今でもやってらっしゃるのかしらん、麻見さん。でもってファンクラブも存在していたようで、そのネーミングとやらが…

KAZUYAステーション

だった模様。なんだかラジオ局みたいなお名前…コレも無線絡みでのご命名と相成ったのかしらん、ナゾ。まぁ、気を取り直して先に進みまショ^^;。でもって所属レコード会社は当ブログではなにかと話題にのぼるアソコ…そそっ、ポリドールレコードなのでゴザイマシタ。麻見さんが歌手デビューされた際にはポリドールさんもかなりの気合をお入れになっていた様子が伺えるというもの。ソレは…

「ポリドールレコード30周年記念歌手」

コレでっせ~!こんな大冠を授かっての船出となっていたのでゴザイマス。この大冠と言えば…あら?たしか同年に同社より「チェリー・ガーデン(桜の園)」でデビューされた木元ゆうこさんのソレと一緒?そうなのでゴザイマス…1983年のポリドールは男性新人として麻見和也さん、女性新人として木元ゆうこさんが白羽の矢を射止められ、同社の30周年記念歌手として祝賀ムードいっぱいの華々しいスタート。しかも麻見さんはデビュー早々にして「東京音楽祭・国内大会」にもご出場~!なる輝かしいご経歴を持つ、まさにその冠に恥じない実力派男性歌手のニューホープ!と相成っていたのでありまする。

(追記)当時のキャッチフレーズ:ご本人様より「お前に魅せたい俺のSomething」だったことをご教示いただきました。麻見さん、ありがとうございます。

さて、このどデカイ冠をお授かりになってのデビューとなりました麻見さんのデビュー曲は、作詞ならびに作曲を伊藤薫氏(女子プロレスの方ではなくってよ)が、編曲は後藤次利氏が手がけたもの。伊藤氏と言えば…

「予感」 森田まゆみ
「本日晴天ナリ!」「冬が近い」 トライアングル
「コットン気分」 杏里
「ありがとう」「デジタル・ナイト・ララバイ」
「ふたりの恋はABC」「流れ雲」 (4曲とも)石坂智子
「スタア」 甲斐智枝美
「KIRARI」「レイラ」 香坂みゆき
「ミス・ファイン」 石川ひとみ
「パーティ・イズ・オーバー」 桜田淳子

などなど…明るくポップでさわやかな作品にて良きお味を出された方として知られるか。それこそワタクシメの大好物なメロがズラリンコンなのである。まぁ、彼の作品でイチバン知られるのは、欧陽菲菲さんが歌唱した「ラヴ・イズ・オーヴァー」であるけんど、なにげに↑の淳子さんナンバーとオーバー(オーヴァー)つながりの、姉妹関係オーバーラップなことに気がつくのである。(笑)

♪Just kiss あいさつがわりの口づけを
 Let’s dance 交わして夜明けまでカーニバル
 Just kiss 腕から胸へと抱き寄せる
 瞬間 心をよぎるのは

スチャタラパラパラ~とのっけから鳴り響くエレキの音色、そしてソレに絡むよにズタンダズンダと唸りはじめるドラム。明るくポップな…というこれまでの伊藤氏における作風とはかなり異なった趣きである。当時のポリドールレコードと言えば、沢田研二&野口五郎という二大巨頭が君臨。当時ココに関わっていた方のお話しによれば、ポリドールの歌謡部門はこの二人を中心に動いていたらしい。そういう社であるからして…やはりどちらかの路線で麻見さんを将来のアトガマにしたい!と考えるのは自然なお流れでありますものね。このデビュー曲は沢田研二さんのソレを髣髴とさせるようなサウンドであり、コンセプトや作風的には「ダーリング」あたりを下敷きにすべての事が始まったのではないか?と勝手に邪推してみるワタクシメ。

♪部屋に残してきたお前 気になり痛みが走る

「ダーリング」ではお相手さんのことを「あなた」と呼んでおられましたけんど、こちらでは「お前」呼ばわり。ヤンキーばやりだった当時の流れにノってみたのか…ひとりお部屋で甲斐甲斐しくも帰りを待ちわびているとおぼしきお相手さんを「お前」と呼び、ちょっとした悪男(ワルオ)を気取ってみたゼ、といったトコロなのか。

♪そうさいくら他の女の子といたって
 本気じゃない いつでも
 プライベートはお前さ いつも想っているんだよ

あいさつがわりの口づけを交わしまくり、腕から胸へと抱きよせる行為に及ぶカーニバルとやらで夜な夜なの男性に「いつも想っているんだよ!」と言われてもねぇ…Believeしきれませんわ。(笑)ただ2番の歌詞などを追ってみると、ようやく意図がぼんやりでも見えてくるといった感じ?おそらくは夜の世界でご活躍(若しくは単なる遊び人の可能性も?)される男性が主人公、でもってそのお仕事柄(若しくは生来のオンナぐせの悪さ)につき女性と絡みまくる毎日。部屋にポツンと残してきたジミ子(賄い用か?)になぜか新鮮さを覚え出し、未来の花嫁候補としてリストアップ?なんと手さえも触れていないという…一体どういうご関係なんざんしょ。もしかして「赤いスイートピー」に出てくるお相手さん?(笑)外のオンナと絡みまくる俺だけど、プライベートは純なんだ。だから「キミに決定!」&「俺をよろしく」ってな解釈でよろしいのかしらん、ナゾ。A guy is a guy…オトコというものは相も変わらず身勝手な生きモノのようでゴザイマスね、女性の皆様…ゴメンなさい。(笑)

後藤次利氏によるカッコEアレンジに気をとられてしまうと、3分06秒という短い楽曲はあっという間に終了を迎える。歌詞の意味なんて探る間もなく…疾走してゆくのだもの。この曲を当時聴いていた頃はもうちょっと重要なことをお唄いになられているのかと思っていたものだけんど…意外とアッサリコンコン?かなりシンプルな世界観が描かれていたご様子。でもそれら役どころの詳細設定に関しては、かなりの難航を極めそう…?(笑)

シンプルなものをシリアスと思わせてくれたのも、作家のセンセイ方による楽曲のメロやアレンジはもちろんのこと…麻見さんの歌唱力だってソレに十二分にご貢献されていたのではと。最後のサビくりかえし…

♪そぉおおさぁあああ~いぃぃくらぁ~

のトコロなんて…おアンコの都はるみさんも舌を巻くよな唸り節が炸裂なんだもの。このテクひとつとってみても、麻見さんがアイドル歌手の域だけに収まるような器ではないことは明白。なんせ歌手活動後期にはダニー飯田とパラダイスキングでボーカルをご担当、そして現在は銀座にあるピアノバー「バーブラ」のマスターでゴザイマスものね…今では押しも押されぬ実業家。昔から折り紙付きの実力派ヨン~なしてこうゆうタイプがウケなかったのか…まったくもってワケが分からぬ当時の男性アイドルワールド。まぁ、83年にもなってジュリー風で迫られてもねぇ…ってな世相が邪魔をしていたのカモしれないけんど。ちなみにワタクシメは麻見ファンでゴザイマシて…地元の小さなお店舗にて本曲のレコード盤をシカリと購入いたしましたけんど。(笑)

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繊細で整ったお顔立ち酔いしれながらの大熱唱マイクアクションも堂に入る麻見さん

その購入した1枚がきちんと計上されなかったのかなんなのか…この曲はオリコントップ100位入りを逃してしもうという結果に、ガーン!こんなにカッコE曲だし、麻見さんのお声だってとっても素晴らしいのに…なんでかナ~いまひとつ功を奏さなかった模様。オリコン計上を意識し、都内の加盟店あたりを狙って購入しとくべきでゴザイマシタわ…麻見さん、ゴメンなさい。って1枚ポッキリくらいの購入じゃどこで買おうが大差なさそうだけんど。(笑)

それはそうとこの曲におけるカッコEアレンジと言えば…

ダラッダラダラダラダラダラダラダラダ…ぷずぅ

ココにキマリでゴザイマスよね。コレがナニを表現しようとしているのかは未だにナゾでゴザイマスが。それこそなんだかかなり大きなお尻から放たれたとおぼしき“すかしっぺ”…そんな音色(←なんと表現したらよいのやら?)に聞こえなくもないけんど、ぷずぅ…。

♪瞬間 燃える熱い炎

メタンガス反応により炎を加勢させる効果くらいはありそう…イヤン!そういうのはプライベートなお部屋内のみでのおカマしということで…お願いいたしますネ。最後まで読んでくださった皆様…まったくもって内容がお下品となりましてゴメンなさい←いつも~想っているんだよ by筆者。これに懲りずに今後ともどうぞよろしゅうお願いいたしまする。(笑)

☆作品データ
作詞・曲:伊藤薫(1983年度作品・ポリドールレコード)

歌姫・明菜のプロローグ?「条件反射」 中森明菜

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条件反射とは…

ある反射を起こさせる刺激と、それとは無関係な第2の刺激を同時に与えることを繰り返すと、ついには第2の刺激だけで初めと同じ反射を起こす現象。おもに訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。

コレである。この反射行動はソ連の生理学者イワン・パブロフにより発見され、犬を使った実験で世界的に有名になったもの。そそっ、例の「パブロフの犬」というアレでゴザイマスよね。この学者はその犬にえさとベルの音を同時に与えつづけた結果、ついにはベルの音だけでも唾液(だえき)や胃液が分泌されることをつきとめた…というワケである。

コレを読んでる皆様だってこんな経験があるのでは?例えば、梅干を想像するとそれまでの経験により認識した梅干のすっぱさを感じる。すると自然と口内につばがあふれ出してくるという現象。コレがまさに条件反射と呼ばれるもの。

この条件反射をアイドル歌謡曲として唄った方と言えば…そう、80年代のアイドル界に産声をあげ、太陽の女王こと松田聖子さんに対抗するかのように出現。そのクールなお姿や歌声から月の女王と比喩されその座に長く君臨したこの方。ここまで言えば大概の方はもうお気づき?そうなの、言わずと知れた中森明菜さんでゴザイマスよね。今回はこの条件反射にコジつけ、彼女が歌ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

「条件反射」は中森明菜さんのデビュー曲「スローモーション」のB面曲として収録され、1982年5月1日に世に出回った曲。この楽曲は明菜嬢の1stアルバム「プロローグ<序幕>」にも収録されていたが、デビュー曲とこのB面曲を含むアルバム収録の全曲が実はデビュー日から遡ること数ヶ月前の2月に米ロサンゼルスにて録音が完了していたものなのである。コレに関しては当ブログをご贔屓にしてくだすっている皆様ならば、大概はご承知のことかと思われ。また、それら収録曲の中からデビュー曲に相応しいであろう数曲が絞りこまれ、最終的に「スローモーション」が勝ち名乗りをあげた…というのも知られたエピソードか。ちなみに「スローモーション」を除く数曲というのが「あなたのポートレート」「銀河伝説」「Tシャツ・サンセット」だったと聞くが、デビュー曲のB面に堂々収録の「条件反射」はそれら候補からはアブれていたというのことなのか、ナゾ。

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明菜さんの1stアルバム「プロローグ<序幕>のレコジャケ。1982年7月1日発売。発売早々にオリコンアルバムチャート7位に初登場し、最高5位を記録。47週間もの間チャートインし続け27.7万枚を売り上げた。個人的なお気に入りは表題曲やデビュー曲の他に「あなたのポートレート」「イマージュの翳り」「Tシャツ・サンセット」など。

それでもデビュー曲のB面として選ばれるくらいだから、それなりに評価は高かった曲なのではないかと勘ぐってみたりもする。というかこの曲…後に「少女A」で大化けすることになる歌姫・明菜の「プロローグ」?まさに序幕的な作品として位置づけてしまっても良いのではないかと感じるのである。なぜならその作風が…

ツッパリ系

コレだからなの。かといって「少女A」のソレと同じくらいのインパクトやツッパリ色が感じられるのか?と問われれば、ソレはないカモね…とやけに弱気になるワタクシメ。(笑)それでも先述した1stアルバム収録曲のなかでは唯一のソレ系楽曲であるからして…コレはまさしく明菜陣営における先見の明が発揮された作品?要は陣営が彼女の秘めたる可能性を早くから見出していた証と言ってよろしいのではないかと感じるのである。

そんな本曲の作家陣は作詞が中里綴氏、作曲は三室のぼる氏、編曲は船山基紀氏という面々。元々本曲は三室氏がギターインストとして書いた曲だったようであるからして、もしかしたら次作アルバム「バリエーション<変奏曲>」のような構成(インストから始まって楽曲へ移行するパターン)が「プロローグ<序幕>」でも企画されていたのかもしれない。しかしながらギターのインスト用作品のメロを軽々と口ずさんでしまったという明菜嬢…陣営側も驚嘆したあげくの急遽予定変更?歌詞を宛がっての収録と相成ったのカモ。

さて、作詞をされた中里綴氏はかつて江美早苗という芸名で西野バレエ団の一員として活躍された方。金井克子さん、由美かおるさん、奈美悦子さん、原田糸子さん等とともにその一団の代表的存在として一時代を築いた。その後は歌謡曲歌手へと変貌されシングルも数枚発表したが、1974年頃に作詞家へ転向。作家としての代表作は1976年に田山雅光さんが歌ってヒットした「春うらら」(補作詞として|オリコン最高16位、21万枚)、南沙織さん「人恋しくて」(オリコン最高8位、23.2万枚)あたりになるが、他にも珠玉として伊藤咲子さん「寒い夏」、沢田聖子さんの「キャンパススケッチ」や「雨の日のサンシャイン」、80sアイドルの堀ちえみさんには「真夏の少女」、林紀恵さん「えとらんぜ」、河合美智子さん「サマーホリデー」などなどを提供。ワタクシメ的にはかなりお気に入りの作家さんであり、醒めた雰囲気の作品においてはそのセンスの良さがキラリンコンかと。明菜さんの1stアルバムでは「Tシャツ・サンセット」「A型メランコリー」、2ndシングル「少女A」のB面に収録された「夢判断」、別アルバム収録の人気曲「ヨコハマ A・KU・MA」も彼女作である。

♪ちょっと 写真うつり よかっただけ
 そして 人あたりも よかっただけ
 追いかけるほど 好きじゃないわ
 ひと晩 眠って忘れる

♪自動扉が 開いて閉じて
 日暮れの街に あなた出てゆく
 
♪生意気涙が こぼれて落ちる
 逆流 条件反射 目を伏せたわ
 ぎりぎり意地くらべ 今 8ビート

ジレンマを抱え苛だつ様子を表現したとおぼしきアグレッシブエレキとシンセ音が絶妙に絡まるイントロ。以降の明菜嬢における一連のツッパリ系作品と同等の匂いをプンプンと漂わせる。明菜嬢の歌声に関しては出だしからドキリ!とさせるナニかを感じさせるものの、以降作ほどの迫力はまだ芽吹いておらず…である。まだまだツッパリ切れていない部分も見受けられ、そこらB級アイドルのソレ系小唄と勘違いされる恐れも?だけどそこがまた初々しくもあり、逆に良い点なのだけれども。それでも明菜嬢における独特の持ち味…そそっ、低く轟く翳りのある歌声はすでに頭角を現しているのが確認できる。山口百恵でもない、三原順子でもない、中森明菜という存在がかなり強い主張を携え聴き手に訴えかけようとしている…とでも表現したらよいのかしらん?大化けする直前の…潜伏する歌ヂカラ?ソレはこの曲における歌唱でも垣間見られるのである。

メロ上での特筆は♪生意気涙が~のトコロ…ナミダの「ミ」にあたる半音使いかと。コレは明菜さんの2ndアルバム収録で伊豆一彦センセイ作曲「キャンセル!」のソレと双璧とも言える。また、♪好きじゃないわ~のトコロにも要注目!コチラは後の「少女A」における♪関係ないわ~につないだ引導役?のようにも思えたりで。

生意気、ツッパリ、負けず嫌い…本音とは真逆のことばかりをしでかす主人公。素直でいられるのは夢の中だけ。だけど現実には恋焦がれる彼からの求めに怯えてしまい、それが元でトラブルに。たかがトラブルと醒めてはみたものの…ソレに対して動揺しまくる自分がいる。そのトラブルによる口論の末、彼からは「つまんない女」とでもののしられたのだろうか。そしてオトコは足早にその場を立ち去り、日暮れの街へと消えてゆく。自動扉が開いて閉じて…ひとり残されたこの場所で、他人が出入りする度にその音が耳の奥までしつこくこだまする。自動扉の音と彼…彼女の中で条件付けが確立され、条件反射と呼ばれるモノが構築されてしまった瞬間か。

♪光る稲妻 急に夕立ち
 胸の底までどしゃ降りになる
 生意気盛りに ピリオド打つわ
 瞬間 条件反射 追いかけるわ
 後悔の嵐は 今 8ビート

反射を起こさせる刺激、それとは無関係な第2の刺激…主人公は自動扉により引き起こされている第2の刺激に操られている。どんなに意思の固い人や意地っぱりの人でも、反射行動には決して逆らえないと言う。序盤で「追いかけるほど好きじゃないわ」などとイキがっていた主人公がウソのようなアリサマである。この後の彼女が起こした行動とは…そう、消えた彼の姿を求め日暮れの街を彷徨い歩きつづけた…。どんなに意地はった生意気盛りの主人公ですら、条件反射により引き起こされた彼の残像刺激には勝てなかった…ということなのか。

1番、2番、そしてサビ部分の繰り返しという構成からなるこの曲…よくある歌謡曲上のソレなのだが、おそらくその中では小1時間程度の物語が描かれているのでは?と推測する。本曲に関する人様のレビューを読んでみると、ほめちぎるものは殆ど存在しない。それらの多くが「他愛もないポップス」とか「B面相応の曲」など…おそらくはその内容よりもまだまだ未完成で発展途上だった明菜嬢に興味の大半が注がれてしまっていることによるご感想のように思えるのである。だけど待ってよ…たかが「条件反射」されど「条件反射」?ワタクシメにとりましてはそのように軽くあしらうことができない確固たる理由が…。

●小1時間という短い間に起きたことを「歌詞」として簡潔・劇的に描く
●電気じかけ、ある程度の重みにより繰り返す動作が生じる自動扉を小道具に
●自動扉と彼をリンク、条件反射の原理を説く
●その刺激に逆らえなくなる主人公の姿を如実に描く

どうよ、コレ…。ワタクシメの推測が完全なるハズレだったとしても…条件反射とその心理を巧みに描いていることに変わりはないわけで。中里綴さん!アナタはこの曲でスバラシイお仕事をされた。いや、この曲以外でもワタクシメのツボにハマる歌詞をたくさん書いてくだすった。なのにあのムゴい最期…改めてお悔やみの花束をアナタへ贈りたい。そして本曲をティーンの感性で素晴らしく表現してくれた明菜さん…そろそろ出てきてくださいナ、もぅ。

♪あなたも今頃 迷ってるはず

アナタはまさしく時代の寵児であり、そして輝きに満ちあふれていた。ツラく悲しいこともたくさんあっただろうけれども、アナタというヒトはこのまま終わっていいヒトではないはず!歌姫としてのご使命が…ネ。いつまでもいつまでも...待っておりますからん。

それにしてもこれまで本曲を低評価していた人たちぃ!

♪後悔の嵐は 今 8ビート

状態かしらん、ナゾ。たかがB面、されどB面…あなどれませんのよ。(笑)

☆作品データ
作詞:中里綴 作曲:三室のぼる(1982年度作品・ワーナーパイオニア)

北原佐和子さん&元ストロベリーのさゆみん|80年代アイドル同士がご対面!

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こんばんは。

本日はめずらしく?こんなトコロからのお出ましでゴザイマスの^^。

「なんだなんだ?チェリーの奴、ついに頭がイカれちまったか?」

「えっ?前からじゃない???」

おいおいっ...ワタクシメについてのよからぬうわさ話などどうでもよいのよいの。今回はネ、ワタクシメが敬愛する80年代アイドルのお二方さまより...なっ、なんと重要な任務をおうせつかりましたもので、このようなトコロにはせさんじて参りましたの。(笑)

さて...タイトルを見てお分かりのとおり、今回ご登場いただきますのはこのお二方。

北原佐和子さん
元ストロベリーのさゆみんさん


ジャジャーン!!さてさて、いつもの悪癖で前置きがダラダラ長くなる前に...早速おっぱじめることにしましょか^^。

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北原佐和子さん(ニックネームはさわちゃん)と言えば...

イメージ 11982年3月19日にテイチクレコードより「マイ・ボーイフレンド」でデビューされたアイドル歌手さん。当ブログでも大人気なのは、ここの常連さまならばご存知のとおりかと^^。しかもワタクシメのブログにおけるタイトル画とロゴマークは佐和子さんのデビュー盤をモチーフにさせていただき、自作したものなのでありまする、エヘっ。ってかここぞとばかりにジマンげにえばりクサってもねぇ...滝汗。(笑)

また、佐和子さんは歌手デビューと平行し、モデル事務所(オスカー)の可愛い子ちゃん3人が集められたユニット、パンジーの一員として真鍋ちえみさん、三井比佐子さんとともに人気を集めたものでゴザイマシタよね。佐和子さんは現在でも女優ならびにタレントさんとして相も変わらずのご活躍なのでゴザイマスが、その一方で介護やいじめなどの社会問題にもご造詣を深められ、2013年夏には「プレシャスライフ 心の朗読会」という団体を設立されたのでありまする!まさに「土曜日のシンデレラ」...なんと清らかなココロの持ち主なのでしょう!

「プレシャスライフ 心の朗読会」とは...

朗読を通じ、人を思いやり、愛することの大切さ、命の大切さを感じ前向きに生きる事の素晴らしさを共に考えます。そして、いじめや自殺が無くなる事を願い、朗読会を開催しています。


核家族化やハイテク化が凄まじい勢いで進む現代社会。人と人との関係が希薄になってしまったことにより、いじめや自殺の問題などがテレビのニュースで毎日のように取り沙汰されておりますよね。このことからもご理解いただけるとおり、人々のココロはこうしたことが原因で病んでしまっているケースがとても多いのです。このような好ましくないご時世の中、人を思いやるココロ、愛することの大切さ、そして命の尊さをもう一度考え直すための活動を朗読を通して行っているのが、北原佐和子さんが立ち上げられた「プレシャスライフ 心の朗読会」の活動趣旨なのでゴザイマス。

実はその活動において、北原佐和子さんと元ストロベリーのさゆみんさんによる「80年代アイドル同士のご対面」が実現したのでありまする!ジャジャーン!!
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どうよ、コレ!もちこの写真は佐和子さんならびにさゆみんさんからのご了解をいただいた上での掲載でゴザイマスよ^^。佐和子さん、ありがとうございます。さゆみんさん、この度のご提案を誠にありがとうございまする。

イメージ 9さゆみんさんと言えば、元ストロベリーの一員であり、デビュー年度は北原佐和子さんと同じ1982年!ということは「花の82年組」で同期の桜~というワケ。さゆみんさんとのなれそめ(←じゃなかったわな、スンマセン)は、ワタクシメが2012年度に書いたレビュー(ここ)へご本人登場としてお書き込みくださいましたの。そしてそして、昨年秋に実施いたしました当ブログ「第1回ぷちオフ会」にもご参加してくださったり。それ以来、ずっ~と仲良くしてくださっており、気さくで頼れる楽しい姉さん!ってな感じの素敵な方なのでゴザイマス^^。

この80年代アイドル同士のご対面は、とある学校にて開催された「プレシャスライフ 心の朗読会」主催の朗読会における一幕でゴザイマシて、さゆみんさんもこの催しにご参加され、佐和子さんと共に朗読をされたとのこと。いやはや...おふたりともあの頃のまま!まったくもってお美しい限り!思わずニンマリしてしまうワタクシメ、コホン。話が逸れましてゴメンなさい^^;。でもって本来の話のスジである「朗読会」はどうだったのよ?そんな...アナタ。大成功したにキマっているではないの^^;。うひょ~!自分のことのようにウレシク感じるワタクシメ。このような地道な活動により...

♪あの頃に戻れない~あの頃はもう遠い

佐和子さんのデビュー曲で唄われていた一節のごとく?こんな風に思うことなく日々を楽しく前向きに生きていけるような世の中になってくれること...コレを願わずにはいられないのでゴザイマス。北原佐和子さんが日々なさってる素晴らしいご活動を、これからもみんなでバックアップしていきましょうではありませんか!佐和子さん、これからも頑張ってくださいね、み~んなでお力添え&応援していきますヨン♪

「プレシャスライフ 心の朗読会」
※朗読会に関するお問合せやご依頼は、北原佐和子さんの公式ブログのこちらに記載されております連絡先へお願いします。

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でもって...さゆみんさんの話題へそろそろ。さもないと字数がね^^;。姉さんに「アタシのコーナーが短いわ!」って...いえいえ、そんなことは決して言わないお方でゴザイマス。いつも世のため人のためにせっせと...そんな方なんだから♪

実はさゆみんさん...この度芸能界にご復帰されたのでゴザイマス、ジャジャーン!!80年代のストロベリー時代もユニットとしての活動でしたけんど、今回もまたまたユニットを組んでの大復活と相成りましたのでゴザイマス。その名も...

Club M(クラブ エム)
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コレなのでゴザイマス。メンバー構成はさゆみんさん(写真左)の他に、まんぼさん(写真中央)、さいかさん(写真右)という、熟女3人組だそうで^^。熟女だなんてナニをおっしゃいますの!みなさんあどけない少女に見えますわヨン...ってのはちょいとホメすぎたかしらん、ナゾ。(笑)でもってユニットのコンセプトは...

BARママ3名で結成されたボーカルユニット!
高齢化社会を支えていくのは私たちよ!!


ってことで...頼もしいではあ~りませんか!コチラもニッポン国では深刻な問題と化しております、高齢化社会。この問題に正面から立ち向かうヒロインたちが、Club M(クラブ エム)というワケなのでゴザイマス!見まごうほどに美しい女性3人が、アナタのシルバーライフをより充実したものにするために、元気をいっぱい与えてまいりますわヨン!といったモノ。
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10月には銀座TACTにて初ライブも敢行し大成功を収めたの!しかもすでにこんなオリジナル曲(※ライブの模様|許可を得てリンクしております)も出来上がってるんだからね、エッヘッヘ...スゴイでしょ?これがまたネ...あの頃歌謡曲の匂いをプンプン...

♪君の香りでいっぱい~(いっぱい~)

あららん?ゴメンなさい。コレはストロベリー時代のデビュー曲でゴザイマシタわな、シッケイシッケイ。(笑)とにもかくにも、70-80年代の歌謡曲ファンなら気に入っていただけることウケアイ!ねっねっ、だからぜひとも応援してあげてくださいナ。

Club M(クラブ エム)に関する詳細は、下記の公式FB、ブログのいずれ(両方見てもいいわよん^^)からご確認くださいませね。

☆Club M(クラブ エム)公式フェイスブックはこちら
☆Club M(クラブ エム)公式ブログはこちら

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ってことで...えっ~と?この度おうせつかりましたすべてはくまなくご説明できたかしらん?佐和子さん、さゆみんさん...ナニかこと足らない箇所がゴザイマシタら、いつでもなんなりとお申し付けくださいませネ^^。

最期までご一読くださいました皆様...貴重なお時間をお割きいただきましてありがとうございましたん。

それではこの書庫からふたたびお会いするその日まで...

さよなら さよなら さよなら。

2013年10月27日
CHERRY★CREEKより

ファイルNo.15|キャッチフレーズ辞典|スターボー

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さてさて、今回で15回目を迎えることになりました『キャッチフレーズ辞典』。えっちらおっちらと…まったくもってノロい更新のため「あのコが出ない、このコはまだかい」などと気を揉んで、ハートブレイクってる方もチラホラなのかしらん、ナゾ。

でもって今回の主役はそのハートブレイクにコジつけたこのお三方。

スターボー

なのでゴザイマス、ジャジャーン!!

スターボーと言えば、太陽系第10惑星から地球に「A・I(愛)」を伝えるため(注:悪い地球人にさらわれたお母たまを助けるため?というエピもあり)にはるばるとやってきたエイリアンというコンセプトにより、1982年7月7日(七夕にかけて=宇宙だったのか、納得)にデビューすることになった3人組のユニット。そもそもエイリアンと言えば例のコワ~いヒット映画とか、色々と思い出すモノはあるのだが、ワタクシメの脳裏をかすめるモノと言えばアレね…そそっ、異国へ入国する際に審査受けるゲートのトコ。アソコのボードに書いてあるでしょ…「エイリアンはコッチ→」って。ワタクシメは列記とした人間(おそらく^^;)なのに、たかが異国の門をくぐるだけでエイリアン扱いかよ~と憤慨モノ。それこそ…

♪俺たちぃ~不良にぃ~なっちまうぅ

とグレてみたくもなるというもの。しかしまぁ、その表記を見るたびにスターボーの皆様のお顔が脳裏にチラつく~なんてのは、ちょいとイカれた気のあるワタクシメくらいなものかしらん?まぁ、紋切り型に「エイリアン=宇宙人」の意味オンリーじゃないことぐらいは心得てるつもりなのだけんど。(笑)

それはそうと、スターボーがデビューした1982年と言えば…そそっ、地球上ニッポン国内の歌謡シーンにおいては新人アイドル歌手が大量発生中。それこそ花の82年組!なんて形容詞が新たに作られるほど、それはそれは凄まじい状態だったものでゴザイマス。

スターボーのお三方はレコード会社がポリドール、事務所は研音ということで…まぁ、宇宙からやってきたという生命体扱いなんだもの…地球人的見地からモノを言わせていただくと、このテの生命体ってのは侵略者扱いになるの?ってことは「所属」なんて記載するよりも「拘束」とでも表現しといた方が的確なのカモ。

時は1982年、スターボーが拘束されていたというポリドールレコードには水野きみこ嬢、研音には中森明菜嬢という、社をあげてのイチオシ新人ムスメがすでに大売り出しされていた状況下。しかしながら、その流れに異星人ビぃ~ム、びよヨ~~ん!と両者をノックアウト?しかもそれらお二方よりもうんとハデに鳴り物入りデビューしてきたのがスターボーだった…というワケなのである。なんせスターボーのデビュー曲「ハートブレイク太陽族」の作曲は天下の
細野晴臣センセイだものねぇ…宇宙の未知なる力を駆使して人間どもを翻弄してしまえば、さすがの細野御大とて催眠状態?気づけばうつろな瞳(め)のまま曲をしこしこ書いてたぜ!ってことになってしまうものなのかしらん。ちなみに作詞をご担当されたのはかの有名な松本隆センセイでゴザイマシタが、このプロジェクトに関わったこと…未だに後悔されているご様子。センセイ…一体どんだけスゴいビーム浴びて作詞させられるハメになったのかしらね、ナゾ。(笑)

また、デビューに際しては「夜ヒット」に出るわ、スターボーとそのデビュー曲を宣伝するためだけのTVコマーシャルまでもが電波にのっかっるわで。しかもそのCMがオンエアされていた時間帯は俗に言うゴールデンタイムとキたもんだ!まさに前人未到?(笑)陣営もかなり自信があったと見る…7月7日という遅いデビューでも、このインパクトがあれば年末の賞レースはぶっちぎりでイケるぜぇ~!くらいにネ。

さて、そんなスターボーのデビュー時におけるキャッチフレーズと言えば…

宇宙三銃士

コレでゴザイマシタの。まぁ、宇宙からやってきたエイリアンならば、このテのキャッチフレーズが相応というモノか。逆にコレ以外のモノなんて…一万光年くらい考えてみたとてサッパリコンコン浮かんできやしないといったことになりかねない悪寒もするしで。このキャッチフレーズに関しては特に意見も文句もないため、コレ以上の言及はしないこととする。調べたところによれば、当初はユニット名自体が「宇宙三銃士スターボー(CHASER)」だったらしいけんど。

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媒体に掲載された広告。コチラはモノクロでジミめ。TVCMに銭を注ぎコミすぎたか。初回プレス特典として特製バッヂが進呈された模様。レコ売上枚数からしてほぼ全員ゲットか?

それにしてもスターボーに関してよく分からないのは、デビュー曲発売から7ヶ月ものブランクが空いた後、いきなり地球に帰化してキャンディーズ状態?それこそ「ちょっとHENSHIN」どころではない大変貌をカマしてきたことかしらん。

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スターボーのロゴ。CHASER、SPACE FIGHTERなる文字が記載。中央にはミステリーサークル?とおぼしき円形型図面によく分からん記号のようなモノが均等配列されている

果たしてコレは最初から企画されていたコンセプトだったのか、はたまたデビュー曲が想定外の大ズッコケとなってしまったことによる慌てふためいた上でのご判断…だったのか。普通の女の子へと変貌した理由については、地球人に「A・I(愛)」が伝わり、悪い地球人にさらわれたという母上さまの無事も確認されたので...ってことらしいけんど…どう考えても無理がアリアリでしょ、コレ。地球人をナメすぎですがな~いくらなんでも。(笑)

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NAKATO(ナカト)→ナミ|デビュー曲ではソロを取った実力派IMATO(イマト)→ナギ|スターボー解散後は地球に居残り女優活動YAETO(ヤエト)→メグ|早見優チャンとなかよしコヨシ(当時)

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♪たぁ~んぽぽばたけでぇ~つぅかぁまえてぇ~♡

かといってスターボーがまるっきりダメだなんてことは思わない。デビュー曲はつい最近になってまたまたCD化。しかも「あまちゃん」で有名になったクドカンさんが監修したコンピものに収録と相成り、80年代はおろか、スターボーなぞまるっきり知らん世代の間でも話題沸騰の的になってるらしい。地球帰化後の楽曲「たんぽぽ畑でつかまえて」「サマーラブ」ともに極上のアイドルポップだったりもするから侮れませぬぞよ。ハーモニーなんかもサラリとこなされて…ソコラにコロがるユニゾンオンリー3人組とかよりうんと優秀!ってな佇まいで魅了してくるんだから。宇宙の知的生命体ってのはやることなすことスゴイ、地球人の想像を絶しますな!…ってソコまでベタ褒めするようなモノではないような気もするけんど。でもお上手だから「好きよ」…コレはワタクシメの「A・I(愛)」をスターボーのお三方にチラつかせてるつもり♡(笑)

♪熱いぜ た~いようのぉ~きせつぅう~~

アレから30年以上もの時が流れ…今ふたたびお熱いことこの上ない、太陽の季節の真っ只中にいらっしゃるぅ!ってな感じのスターボーなのでありまする。

ってなことで今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございましたん。

アイドル歌謡研究ブログ『昭和TVワンダーランド』より、第2回ぷちオフ会のお知らせ

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いつもご訪問をありがとうございます^^。

ブログを開設して9年目に突入~!

♪あなたにちょっと小声でそっと教えてあげるぅ~

昨年の第1回に引き続きまして、またまたこんな機会が!!

オフ会

ワタクシメのニッポンお里帰りに合わせましての開催を予定しております。

趣旨は第1回と同じく...

●70&80年代アイドルやあの頃歌謡曲を思いっきり語って懐かしむ!
●昭和のテレビ番組やら色々...アレもあったコレもあった~と語りつくす!

↑店マスターがふるまうオツマミを食いつくす~ってのもありかしらん、ナゾ。(笑)

今回もスペシャルな方々がご参加^^。でもまだ不確定の方も...^^;。決定となり次第、順次ココでお知らせしていきますが、あえなくポシャった場合はゴメンなさい^^;。

女性の参加確定者もすでにいらっしゃいますので、我こそは!と思ってる女性の方...どうかご心配なく^^。

でもって気になる日時や場所は...

■2013年11月23日(土)
■都内某所(ご参加される方にのみ通知)
■夕方6時半頃~(確定次第連絡)
■定員あり(少なめ|開催場所都合|定員になり次第締切りまぁ~す)
■会費はフトコロにおヤサシイ金額(人数による|開催日前までに通知)

♪のぼりつ~めて~イカせて~

なるお方がおりましたら...管理人までメールにてご連絡くださいナ。追って詳細をご連絡いたします(※メールは右記メニュー「管理人、CHERRYにメール」から送信できます)。

それでは...参加ご希望の方からのご連絡をお待ちしております。

※最終締切日は11/17(日)
※11/17以降の参加お取消はご遠慮くださいナ(緊急時は除く)。


『昭和TVワンダーランド』管理人
CHERRY★CREEKより
2013年11月7日

「昭和TVワンダーランド」 第2回ぷちオフ会のご報告!

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皆様、こんなトコロからこむばんは。
 
さてさて...今回はネ、2013年11月23日(土)に開催と相成りました「昭和TVワンダーランド」の「第2回・ぷちオフ会」のご報告をさせていただきたく、ココに参上した次第なのでありまする。
 
当日は好天にも恵まれて「秋日和」で「秋風はあなた」…思わず「秋のほほづえ」をつきたくなるよな「秋の一日」でゴザイマシタよ。
 
以前にも告知させていただきましたとおり、オフ会は夜7時からの開催。だけど今回は…なっ、なんと遠いところからのご参加者さまも数名おられまして、そのような方々にはより長く太く(失礼^^;)楽しんでいただきたいわん!と感じたワタクシメ。
 
ってことで夜のメイン前に「ぷちぷちオフ会」なるものも開催させていただいたのでゴザイマス、ジャジャーン!
 
「ぷちぷちオフ会」ではマニアックな曲がズラリンコンのカラオケ大会を。前回のオフ会にご参加いただきました、作曲家の伊豆一彦センセイ作曲で中森明菜さん歌唱の「キャンセル!」の大合唱からスタ~ト。まぁ、それにしても皆様がお唄いになられた曲ったらば…マニアックぅ。(笑)
 
今こうして思い浮かんでくるのをあげてみると…
 
「ハートブレイク太陽族」 スターボー
「ファンレター」 岡本舞子
「暗くなるまで待って」 川崎麻世
「コアラボーイ・コッキィ」 赤坂小町
「花の精-わたしのON AIR-」 沢田玉恵
「ときめきのアクシデント」 原田知世
「夏の雫」 三田寛子
「銀河鉄道の夜」 中原香織
「レーダーマン」 戸川純
「ハートのピアス」 成清加奈子
「条件反射」 中森明菜
「青い風のビーチサイド」 松本典子
 
などなど…うひょ~!こんなラインナップはフツーのカラオケ場ではなかなか出てまいりませんワナ。(笑)これら歌唱回数ジリ貧気味?と思われるカラオケ楽曲群の制作に携わった方々も、さぞかしウホホ…?たいそうお喜びのことかと思われ。
 
そして特別ゲストとして元スクールメイツ、元ストロベリー、現在はClub M(熟女ユニット)として芸能界に華麗にご復帰されたSAYUMINもご参加してくださいました!彼女の唄った「限界LOVERS」(SHOW-YA)や「スローモーション」(中森明菜)は絶品!さすが壇上にてご活躍されていた方は違いますのぉ…といった歌唱力にウットリ。そしてあつかましい?ことこの上ないワタクシメは、そんなSAYUMINと「カナダからの手紙」をデュエット!SAYUMINのフォローアップもゴザイマシて、お初に歌唱したとは思えない…ハモリを含んだお歌にて...こりゃ調子にのりすぎたかしらん、ナゾ。SAYUMIN、デュエットにお付き合い頂きましてありが㌧
 
こうしてカラオケ大会を開催するのは今回がお初。いわば試験的?要素を含んだモノだったのだけれども、かな~り楽しめることが判明。なので次回からは遠方や近郊からのご参加に関係なく、ひろ~くお呼びかけしようとココロに決めたワタクシメだったのでありまする。
 
さて、それではメインという位置ヅケになる夜7時からのオフ会のご報告とまいりまショカ。
 
会場は前回もお世話になりました…
 
 
ここは元ストロベリーのリキマルさんこと、瀬井広明氏が経営する音楽BAR。瀬井氏と言えば、国生さゆりちゃんの「バレンタインキッス」で有名でゴザイマスよね。その他にも色々と作っておられまして、例えばクラッシュギャルズ、JBエンジェルス等の女子プロ関連曲、森口博子さん、城之内早苗さん等のチューンなども。現在は若手の育成にお力を注ぎ中なのでゴザイマス。
 
お店のコンセプトは…
 
音楽に囲まれながら、好きな酒や食事を楽しむ。
古い仲間や新しい友人たちと、
気の置けない話を繰り返す。
 
あらん!ワタクシメらどもにはピッタリコンコン?コレ以上の開催場所はゴザイマセン!!と堂々宣言?キリっと言い放ってしまってもよろしいのかと思われ。(笑)
 
でもってご参加してくださったのは下記の皆々様方。
 
リキマルさん(作曲家&プロデューサーの瀬井広明さん)、SAYUMINさん(以上、元ストロベリー|SAYUMINさんは元スクールメイツという肩書も!現在は熟女ユニットのClub Mとして活躍中)、瀬井氏プロデュースの秘蔵っ子、歌手の八木亜由美さん、ふろあさん、スクールメイツFANさん、夢の旅人さん、中盛ヴァギ菜さん、のむさん、モーリーさん、gooryoさん、bsさん、M☆Cマックさん、ワタクシメ
 
1名の当日欠席が出てしまったのが残念ではゴザイマシタが、ご参加された皆様はとても気さくで素敵!THE歌謡曲を愛する方たちばかりでゴザイマシタよん。今回も瀬井さんのお取り計らいによりお店は貸切!嗚呼、瀬井さん…お気遣いを本当にありがとうございましたん。何度お礼を言ったら良いのか分かりませぬ^^;。
 
そして今回も都合が合わずに行けませ~ん…という方が多かったもの。だけどそれらの方々が全員参上!となっていたら…それこそ座るところなんてなくなって♪体温計もぉ~パンクしちゃう~…いえいえ「お店」自体がパンクしてたカモ。(笑)小さめでアットホームなお店なもので、上記人数がマックスなの^^;。参加希望したけど定員オーバー喰らってしまった方…ゴメンなさい。次回は「電話はスバヤク」…いえ、参加表明はスバヤクでお願いいたしますね^^。
 
でもって今回もアレをこしらえたのでゴザイマス。って言うほどジマンできるようなシロモノでもないんだけど。それでもソレ欲しさに来ました~!なんて方がおられたり、はたまた別口オフでこのアイディアを拝借させていただきましたん!なんてフィードバックもいただいたもので…すっかり気を良くしたワタクシメはそこそこ好評?と勝手に自己解釈させていただきましたの。(笑)
 
でもってコレがそのブツ。
(注:見本としてワタクシメ自身のものを撮影)
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おヒモはお初参加の方は黄色、2回目参加の方は赤...第1回ぷちオフ会の時とはデザイン、そしておヒモ色の組み合わせが異なるようにしてるの...なので今じゃちょっとしたコレクターアイテムになりつつあるかしらね、ナゾ。(笑)前回参加者のSAYUMINやヴァギ菜さんは初回の名札もご持参してくださいましたヨン^^。
 
でもって裏っかわをチラ見してみると...
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あらあら、これまたオマケでゴザイマスね!今回もシコシコとこしらえた手作りなの。正式ごあいさつとしてワタクシメの名刺、そして下記のようなコンパクト型のミニチュアレコジャケ。
 
イメージ 5ご参加していただいたことの証明として、皆様になにかをお渡ししたい!というキモチから作成させていただいたモノ。アイドルマニアなお方ならば…なぜにチョコレート、リボン、国生さゆりさんを絡めてあるのかは十二分にご理解いただけるのかと思われ。(笑)
 
午後7時からの開催で...そこからの3時間半という時間があれほどまでに短く感じたことが人生この方あったかしらん?それくらいに密度の濃いオフ会となったのでありまする。
 
●SAYUMINさんがスクールメイツ時代に出演していた「ドレミファドン」の想い出話をお披露目。ぷちぷちオフ会ですでにボルテージが上がっていたこともあり、更にその熱がヒートアップ!皆様がおとなしめだったのは席に着いた際の数分くらいでしたわん。(笑)
●ワタクシメが持参したお宝雑誌(ってほどのシロモノでもないんだけど)をみんなで回し読み、のむさんが持参してくださった明菜嬢のレアレアポスターを観察!
●ワタクシメ自作による昭和アイドルてんこもり映像を観賞&ソレを見ながらああだこうだの放談へ大突入!
●みんなで記念撮影!
●美しいSAYUMINとツーショット希望者続出!
●瀬井氏プロデュースによるキュートな歌姫、八木亜由美さんのミニライブ!
●瀬井氏歌唱による「バレンタインキッス」の元歌秘蔵音源を大公開!
 
これらの他にもストロベリーがレッツヤンやヤンヤンに出演した際のレア映像鑑賞や、ご参加者さまのおひとりであるスクールメイツFANさまが制作してくださったDVDの観賞などなど~そして歌姫・八木亜由美さんのキュートな歌声と容姿に男性参加者はメロンメロン状態?八木さんのCDを即行購入される方やツーショットの写真撮影に挑む方などなど…場内のボルデージは最高潮に達し、やがてはイッてしまったのでゴザイマシタ。(笑)
 
これだけでも『君の香りでいっぱい』?いえいえ『一夜でお腹いっぱい』の内容でゴザイマしょ?素人のオフ会とは思えないゴージャス加減がスゴっ!なの。(笑)
 
こんな宵を持たせていただけましたのは、ご参加してくださった皆様、そして場所をご提供いただきました瀬井さん、たっくさん協力してくださいましたSAYUMIN、みなさんのお力添えがあってこそのことでゴザイマス。この場をお借りして改めてココロからのお礼を…本当にありがとうございました。また、ご参加してくださった方々より美味なるプレゼントなどもたくさん頂きました^^。こちらにもお礼を...ありがとうございました、モグモグ。
 
またいつかこんな機会がやってきますこと...心待ちにしたいナと。ってか早くも「来年も行くわ!」宣言された方もいらっしゃったりで^^。コレは有無言わさずに開催!って意味になるのかしらん、ナゾ。(笑)なにはともあれ、来年はどんな顔ぶれになるのかナ?今回ご参加できなかった方も次回はぜひ。今から楽しみにさせていただきますわん。
 
それではそれでは取り急ぎ…ご報告まで。
 
CHERRY★CREEKより
2013年11月29日

ファイルNo.16|キャッチフレーズ辞典|河合奈保子

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さてさて、8の倍数である16回目(←ヘンな言い回し)を迎えることになりました『キャッチフレーズ辞典』。なっ、なんとこの記事はワタクシメがニッポン滞在を終え、オースに舞い戻った後のお初記事となるのでありまする。「ちょっとぉ~チェリーったらいつまで休みボケなのよ、早くシナさいよ!」ってな怒号が聞こえてきそ~。(笑)

コホン…なにはともあれ、そんなお叱りのお声に真摯にお応えすべく、それ相当のタマを出しまして皆様のお怒りを収束させないとネ^^;。「こんなブログもう見に来ないワン!」なんて宣言されたらこまっちゃう。それこそ…

♪愛をください~愛をください~

とでも唄いながら練り歩く?お願い奉公の日々が待ってそうだもの、ナハハ。(苦笑)

ってことでおそらくはもうお気づきのことかと…そそっ、今回はこの方!河合奈保子さんをお迎えいたしました~ジャジャーン!!

おおっ!おひさ方ぶりの大物だわな…。やはり大物のご登場というのは、なにかこう…周囲を明るく照らしつけてくれる光に満ちあふれているものでゴザイマスよね。

さて、そのようにキラリンコンと光り輝く河合奈保子さんのキャッチフレーズとは?

ほほえみさわやか カナリー・ガール

コレなのでゴザイマス。ナオリタガールじゃなくってよ(笑)。

これはもうネ…割と知られたキャッチフレーズというのか、それこそ奈保子さんのイメージにピッタリコンコンのソレとして、2013年にもなる今日まで語り継がれているソレだったりもするのでありまする。

カナリーというのはカナリアの英語読み…ってことは皆様もご存知かと。ってことは…ほほえみがさわやかで、カナリアのようにピ~ヒョロロ!歌の上手な女の子なんどす。コレが奈保子さんのキャッチフレーズにおける大意なのかと思われ。ってか、そんなにクドクド説明しなくとも一目瞭然?な気もするけんど。(笑)

デビュー曲のレコジャケを改めて見直してみると…歌詞面には大きな森の小さなお家をモチーフにしたイラスト、そして河合奈保子という名前の上にデカデカとひらがなによるルビ…どう見ても対照年齢低め…?なご風情。それこそ、歌のおねえさん的存在にでもしようと企てていたのか?と思わせるデザインになっていたのである。

ところでこのキャッチフレーズ…奈保子さんのファーストアルバム「LOVE」(1980年10月10日発売)の頃になると、ビミョ~に変化していったこと…ご存知の方はいらっしゃるのかしらん?それこそ奈保子ファンさまならば十二分にご承知のことかと思われるのだけれども。
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●ほほえみ→微笑み
●さわやか→さわやか、
●カナリー・ガール→カナリー・ギャル

こんな風に三変化(サンヘンゲ)。時代の風潮にコッソリと合わせてみたのかなんなのか…気づかない方は気づかないまんま?このLPの帯ではこんな風に記載変更がシュクシュクと行われていたのでありまする。

それにしてもないわないわ…えっ?ナニがって??奈保子さんのデビュー時におけるプロモ広告。ワタクシメのお里帰り、ニッポ滞在中に1980年6月(奈保子さんのデビュー月)近辺のチャート誌やら雑誌などなど…思いつくままにひっぱり出してみたのだけど、奈保子さん関連のソレとおぼしき資料は一切合財見つからなかったの。同期の娘っ子だと…聖子さん、鹿取~ヌさん、石坂智子さん、甲斐智枝美チャン、柏原よしえさん、中山圭子さん、千葉まなみさん…見つかりましたがネ。これでもか!とばかりに頻繁掲載されていたのは、これまた同期の比企理恵チャンでゴザイマシタけんど。あら?比企さんと言えば日本コロムビア所属!奈保子さんと一緒のトコロでゴザイマシタよね。ってことは…あらら。もしかしたら当時のコロムビアさんは○リプロ(比企理恵チャン所属)さんと仲良しこよし?奈保子さんを宣伝する機会は逸しまくっていたのかしらん、ナゾ。

でもってようやくチャート誌上に初登場と相成りましたのがコレ。
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ってか「17才」の頃にはすでにかなりの人気アイドルになってたはずなんだけどぉ…?なんだか激しく解せない展開ではゴザイマスが、要はソコに至るまで、チャート誌の広告として奈保子さんのさわやかなほほえみが掲載されることは無かったということになる。まっ、ワタクシメが見落としてなかったのならば…の話になるけんど。(笑)

日本コロムビアさん的にも…

♪好きなひとぉ~いまはまだひみつぅ~

○リプロがウルさいから大きなお声では言えなかったけれど…。こんな想いを抱かれていたのかしらん、ナゾ。(笑)

■河合奈保子さん|デビュー曲のお衣装変遷
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胸元に青色のデカリボンよ青の色違い、赤色バージョンなのリボンの位置ズリっ、ナハハ

それにしても「キャッチフレーズ辞典」記事でデビュー時におけるプロモ広告をお見せできないってのも…なんだかネ、消化不良というもの。ってことで皆様にはお詫びのお品を少々ご用意して参りましたの^^;。

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これは奈保子さんがとあるアイドル雑誌に初登場された際のグラビア(の一部)。キャッチフレーズに従って「さわやか」ってのはフィーチャーされてるけれど…メロンちゃん?このニックネームは一切合切浸透せず?奈保子さんと言えばナオナオでゴザイマスよね~ヨシヨシ。そんなヨシヨシにも「ヨッシー」なるワケわかなニックネームが存在していたことも同時ハケーン!ネッシーじゃあるまいしネ~よしえを怒らせて…

♪しまうン~

色っぽくってゴメンなさい^^;。でもってお詫びの品・その2はこちら。

イメージ 8奈保子さんのデビュー曲「大きな森の小さなお家」のチャート動向でゴザイマスよ、ジャジャーン!しかも100位以下、初登場時の順位を確認できる物証も付けてみましたの。これによれば初登場順位は182位。よしえさんが122位からのスタートだったのに対して、意外とノロリとした船出だったご様子。それでも翌週には132位まで順位をあげて一気呵成のメロンちゃん!3週目は早くも91位をマークし、よしえさんと一緒に念願のトップ100位入りを達成。その後は96位→68位→59位→57位→49位→47位→48位…そして最高位の36位を頂点として39位→42位→57位→67位→73位→99位と、100位内に16週に渡りチャートインして累積7.6万枚!どうよ、コレ。

♪ドンドンドンドン ドンチュノ~ぉ?

ご存知でした?聖子さんに次ぐトップアイドルとして80年代を彩った奈保子さんも…デビュー曲における初登場の順位はかな~り低かったこと。100位以下の順位が知りたかった方…いらっしゃったのならばウレピク思いますヨン。どうにかコレでノラリクラリ更新(←いつも?)についての罪ほろぼし終了とさせておくんなまし^^;。

♪ラブラブラブラブ ラブミ~モぉ~

ってなワケで…今後とも当ブログとワタクシメをご愛顧のほど、よろしゅうおたのもうします。(笑)

苦杯をナメたのね?「もう一度・ブラックコーヒー」 日(日高)のり子

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♪もう一度ブラックコーヒー あなたと二人
 もう一度ブラックコーヒー 夜明けまで

この曲…ごキオクにとどめられている方はいらっしゃるかしらん?それこそアイポに興味シンシンの方や記憶力がすこぶるおよろしい方ならば…

「レッツゴーヤングで見たことあるかも?」
「日のり子さんが歌ってたヤツ?」
「あっ!日のり子さんにおけるアイドル時代のデビュー曲?」

段階ごと?に…こんな感じの展開になるのかと思われ。

なにしろこの曲…現在は人気声優としてご活躍中の日のり子嬢がサンデーズの一員だった頃、NHK「レッツゴーヤング」内にて頻繁にお歌いになられていたチューン。なにしろレッツヤン自体は当時の人気音楽番組のひとつであったからして、ソレを毎週見ておりましたワ!というお方ならば、この曲やソレを唄っていたのり子嬢のことが脳裏のどこかにはインプットされてるハズなのである。

日のり子嬢の、いわゆるアイドル歌手としてのデビュー日は1980年12月1日という記録を見ることができる。この曲の発売は1981年10月1日。ってことはこの曲ったらば彼女のデビュー曲じゃなかったの?はい、さようでございます…なんともまぁ、この曲を彼女のデビュー曲だと勘違いされている方の多いこと多いこと!

それではデビュー曲は一体なんだったのサ?はいはい…そう慌てずに。きちんと真摯(しんし)にお答えいたしますからん。

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「初恋サンシャイン」 日のり子
これこそが彼女のデビュー曲。しかもこの曲は香川県の仁尾町にて開催された「仁尾太陽博」のイメージソングなのぉ、ジャジャーン!なんでも、のり子嬢自身もキャンペーンガールに選ばれ、太陽博の盛り上げ役としてご尽力されたそうな。という割にはマイナー調で元気のない曲…。それにしても「仁尾太陽博」?聞いたことないわな…香川ご在住の方、読んでらしたらゴメンなさいネ。でもね、当時の万博流行(ばやり)なるご時世の真っ只中にあっても、この万博に関しての情報とやら…ワタクシメの耳には届いたキオクがない。ってことでちょっくら調査ってみましたの。

仁尾太陽博とは:「太陽エネルギーが拓く地球新時代」をメインテーマとし、1981年-1983年までの2年7ヶ月に渡り開催された博覧会。鏡による集光発電の実験が2年間にわたり大々的に行われた。

なるほど…それこそ原発反対ムードが高まっている今こそ太陽による集光発電の良さをアピールとばかりに開催したらよいのにナ。この万博跡地には仁尾サンシャインランドなる遊園地が作られたようだが、それ自体が今や廃墟化。それこそ♪立入禁止~ここから先は入っちゃだめだめ~デンジャラスだぞ~状態になってるらしい。かつてはコドモたちがはしゃぐ声であふれかえった楽園的な場所がネ、今や荒れ果て雨ざらし…ナミダ。

なにはともあれ、のり子嬢のお話へと戻しまショ。彼女の芸名である「日」という表記、これがまたややこしいのなんのって。↑に掲載したデビュー曲や表題曲のレコジャケにおける表記は「日」、だけどTV番組のテロップでは「日高」になったり「日」になったり。でもって実際に芸名を「日高」としていた時期もあったとのこと。現在はこれまた「日」表記へ変更されたようで、ぷちぷち改名劇とでも言うのか…ハァ。(笑)

しかも彼女は↑の曲をリリースされる前に、実はこんなぷちキャリアをお持ちでゴザイマシタの。

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「ふた子のモンチッチのうた」 いとうのりこ
いっ、いとうのりこ???ちょっと待ってヨ~なんだか余計にこんがらがってきてしもうたではないの。しかもwikiによれば「あいようこ」なる芸名も1日だけあったとのこと。整理してみると…いとうのりこ→あいようこ→日のり子(日高と表記されつつも?)→日高のり子→日のり子???いずれにいたしましても、アイドル→「タッチ」の南ちゃん役で声優としてブレイク→その後に至りましても色々とご苦労をされたとおぼしきご経歴が、お名前からだけでも見て取れるというもの。まぁ、こうしたことを顧みる必要性もなく?「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」における…

がけっぷちトリオ

の一員だった…と、ひとこと書いてしまえば、そのご苦労とやらが十二分に偲ばれるものか。そもそものり子嬢は幼少時から子役として芸能界に足をつっこまれていたというから、レッツヤンにご出演されている頃などは、すでに芸歴ウン十年を誇る大ベテランの域?どうりで他素人ムキ出しメンツとはその佇まいが大きく異なっていたのも頷けるトコロなのでありまする。

そんな彼女がテレビで唄う姿をよく目にしたのが、表題の「もう一度・ブラックコーヒー」の頃…でゴザイマシタでしょうか。いわば彼女のアイドル時代における代表作!…と堂々とのたまうほど大売れしたワケでもないのだけれど。それでもカラオケの曲目リストにだって見つけることができるのだから大したものでゴザイマスよね…ただしその曲にどれだけの歌唱回数があるのかはナゾだけんど。ちなみに我ニッポン滞在中のとあるカラオケ会においては、その歌唱回数に+1(プラスワン)を捧げさせていただきましたこと、ここにご報告させていただきまする。(笑)

さて、冒頭の歌詞により、ブラックコーヒーを夜明けまで飲みたい方がお出ましになるお歌というのは分かったものの、一体どのようないきさつからそのような考えをお持ちなのか…前置きが長くなりすぎる前に検証にとりかかってみましょかネ。

♪さよならのわけは 私のせいよ
 真夏の恋は 少しまぶしく見えた
 強い腕の中 夢見るこころ
 このままでは 悲しすぎます

♪あなたのことは 忘れない
 いますぐ私 抱きしめて

夏の日の恋…ナニかが原因でその恋にピリオドを打たれることになってしまった主人公。そんな彼女があの日あの時を思い出しながら、後悔の雨あられ…おおまかな解釈はこんなんでよろしいのかと思われ。歌詞全般を見渡してみても、なにが原因で“さようなら”という結末に至ったのかは描かれていない。ただし2番の歌詞で「おくびょうすぎた自分を後悔」という意味合いの箇所があるため、お相手さんが求めたであろうオトナノリについてゆけず、ご破算となってしまった夏の恋…サマーメランコリーという感じ?なのかと思われる。

この曲の作詞は亜蘭知子氏&奈月大門氏による共同名義、作曲は長戸大幸氏という組み合わせ。長戸氏と言えば、ビーイングの創始者としても知られる人物だが、長戸名義以外にも多くのペンネームを使い分け、奈月大門というモノもそれのひとつなのである。80年代にはアイドル作品にも積極的に携わり、三原順子(現:じゅん子)さんの「セクシーナイト」「ド・ラ・ム」、一色ゆかりさん「ギャンブラー」など、男性アイドルの沖田浩之さんには「とりあえずボディー・トーク」を提供。また、メタルアイドル分野として浜田麻里さんや早川めぐみさんを手がけた。90年代に入ってからはMi-Keなどでこれまたヒット作を連発!現在でも音楽プロデューサーとして一線で輝きつづける方でもある。

作詞の亜蘭氏はのちにTUBE作品の作詞家として名前が世に出た方なのだが、80年代初頭は先述の三原作品や倉田まり子さんの作品を手がけられ、ご自身も歌手としてデビューされていた。しかし歌手としてはあまり芳しい評価を得られず、苦杯をなめさせられていたもの。

さて、苦杯といって思い出す飲み物は…ブラックコーヒー!コレでゴザイマスよね(←チョイむりやり気味だけど)。表題曲ではこのブラックコーヒーというワードが何度もしつこく繰り返される。そりゃ楽曲のメインモチーフだもの…多用されるのは当然のことでもあるのだが、念のために勘定してみたところ、なんと歌詞中に11回も登場するのである。しかも歌の〆では…

♪もう一度ブラックコーヒー あなたと二人
 もう一度ブラックコーヒー 夜明けまで

コレを何度も繰り返し…ややクドいかナ?とも思える、ブラックコーヒー攻撃なぞもけしかけてくる。

それにしても本曲で使われているブラックコーヒーが意味するものとはなんなのか?それこそ字ズラのまま捉えてしまってもソレはソレで大いに結構なこと^^。ただその場合、なんで夜明けまでブラックコーヒーなぞを飲み続けなければならないのか、そこのところがよく分からないまま一生を終えてしまうことが懸念されるのカモ^^;。

あくまでもここからはワタクシメによる独自解釈なのだが、亜蘭氏はブラックコーヒーを“オトナの恋”を比喩するものとして用いたのではないか…こんな風に考えてみる。ブラックコーヒーは神代の昔から、そのテイストによりオトナの飲み物として扱われてきたモノ。ホロ苦くて香ばしい情熱のアロマ、甘ったるさを一切感じさせないオトナの味…とネ。この楽曲の主人公も一度は年上のお相手から誘われるがままに経験してしまったソレ。しかしオトナになりきれていない彼女にとって、ソレはとても勇気のいるものだった。オトナの恋は彼女をおくびょうにさせ、気づけばフラれ小町で後悔しきり…。

要は「もう一度あなたとオトナの恋させて」と言いたいのがこの曲の大意…だけどソレではあまりにも直接的すぎるし、それにそのような直接的表現が好まれない頃の歌である。このため、ソレを匂わすことのできるブラックコーヒーというワードを用いて表現してみた…こんなんどう?妄想がイキすぎかしらん?だってこういう風にでもコジつけてみないとサ、あなたと二人でブラックコーヒーを夜明けまですすり続ける意味…分からないままなんだもの。それこそカフェイン摂取過剰でアタマ痛くなってきちゃう。(笑)

本曲は当時のアイドルポップスにおける定番、唄い出し冒頭にサビがくるパターンを踏襲。一度耳にしたらすぐに口ずさめるメロディーが特徴。のり子嬢の歌唱はとてもシッカリしており、またよく通るその声質に魅力があり、後に声優業でご活躍されるのも頷けるトコロ。後年の作品になるが、浅倉亜季さんのデビュー曲「南の風・夏少女」をカバーされてるのはご存知?これがまた実に素敵な出来栄えなのヨ。それはさておき、本楽曲はそこそこパンチもあって小気味良い仕上がり、そしてサビの繰り返しもあるから売れ線のはず。しか~し彼女の魅力がいまいち発揮しきれてない感がどんよりと漂うのはなぜなんだ!マイナー調なのがいかんのか?なにかこうシックリこない…すこぶる覚えやすい曲だとは思うけど。

■日のり子さん|デビュー曲のお顔変遷
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髪がクリンクリンなかなかキャワゆい!OH!色っぽさも加味!

大方の人がそのように同調してしまったのか、本曲はオリコンのTOP100入りを逃してしまう。にもかかわらずこの曲を口ずさめる人の数が多いのは、やはりレッツヤン効果に他ならないといえるか。そう考えると、明るい雰囲気でのり子嬢の声質にピッタリコンコンだった「ひとつぶの涙」(シングル第2弾|シモンズのカバー)をコレの代わりに番組内でプッシュしていたらねぇ…彼女における歌手としての実績をもうちょい残すことができたのでは?なんて思ってみたり。

本曲のみならず、発売した楽曲すべてが圏外という、なんとも苦々しいアイドル時代を過ごしたのり子嬢。コレに追い討ちをかけるように…

●あまりにも売れず、ご両親から引退勧告!
●女子アイドルなのに空手着姿でグラビア撮影!
●がけっぷちトリオに加入!
●温泉ロケでクマに襲われそうになる!

次から次へとネ、苦杯をナメさせられ続けたの。それこそ…

♪もう一度 ブラックコーヒー

コレに合わせすぎかと思うくらいにネ。だって一度どころか何度も苦杯をナメてしもうて。だけれどもそうしたご苦労時代があったからこそ…のり子嬢は後年に声優として光り輝き、そして今の地位を築きあげられたのでゴザイマスよね。たしかに「若い時の苦労は買ってでもせよ!」ということわざはあるなれど?のり子嬢…苦杯ナメすぎヨ、いくらなんでも。

☆作品データ
作詞:亜蘭知子・奈月大門 作曲:長戸大幸(1981年度作品・CBSソニー)

ホッコリあったかい!冬のCMワンダーランド -昭和タイムスリップ�-

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皆様、コムばんは^^。

いよいよ今年も年の瀬が迫り、泣いても笑っても残りあとわずかになってまいりましたね。

お正月の準備でご多忙申しあげます状態の方、帰省ラッシュの渋滞に巻き込まれている方、はたまた♪そんなのどうでも関係ないわ~っとばかりに、おこたでのんびりほっこり…お部屋の窓からニッポンの冬景色と年末特番を楽しんでる方…いろいろと悲喜こもごも?の年末風景なのかと思われ。

今回、こんなトコロから登場と相成りましたのは…そそっ、昨年に引き続きましてTVコマーシャルを特集してみたのでゴザイマス。ってことはこの書庫の記事を書くのもかれこれ1年ぶり!になるワケで、ハジ。コホン、なにはともあれ…前回はアイドルが出演したソレがほとんどを占めておりましたけんど、今回はその枠にとらわれることなく、25-30年くらい前の、ちょいと懐かしいニッポンの冬!ってな感じでこしらえてみたのでありまする。名づけて…

「ホッコリあったかい!冬のCMワンダーランド」

ジャジャーン!コレなのでゴザイマス!!といってもテキトーにネジこんでしまったものもあったりで。(笑)

今回はショートショートでいきたいの(←いつも記事がダラダラ長いから)、なので早速…冬のワンダーランドへ出発シンコ~してみまショ。

さてさて、トップバッターを飾るのは…

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おおっ!このキャワゆいお子様たちと丸大ハンバークの大巨人さまでゴザイマスね。テレビドラマ「大草原の小さな家」で感銘を受けた世代の皆様ならば、こうした木造りの『大きな森の小さなお家』(大きな森らしきものは見当たりませんがね)、憧れたのものでゴザイマスよね。このでいたらぼっちみたいな大巨人さま…一体どこで寝泊りしてらっしゃるのかしらん、ナゾ。ってオトナになるとイヤなものですのぉ、現実的なことばかり考えるようになるんだから…夢を見なくちゃ夢を。(笑)それにしてもこのキャワゆいお子様たち…今おいくつくらいになられて、どこでナニされてはるのかしらん、ナゾ。

さて、お次はワイワイガヤガヤ…団体様がおみえのようでゴザイマス。

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ロッテ「雪見だいふく」コルゲン「トローチ」AGF「テレパッチ」
つかさちゃんによしえちゃん…テレパッチ宣伝するこのデュオはどなた?あっ!○トコ関係で想定外の空中分解を引き起こしてしまったキャッツ☆アイの、穴埋めデュオとしてデビューさせられた(失礼)キューピットのおふたりさまでゴザイマシタね。つかさちゃんはうさぎチャンみたいな可愛らしさ、よしえさんは…芸風がこの頃からすでに確立されておられたようで…なによりでゴザイマス^^。キューピットさんは、あら?なんだか先ごろ“秘密の法案”とやらをお通しになった女性お大臣の方に…ちょっくら似ておりませんこと?まさかかつてはこんなお仕事を…いえいえ~♪秘密じゃないけどひぃみぃつぅ~いくらなんでもソレはないでしょうよ、あしからず。(笑)

でもって次のお客様は…先ごろとあるテレビ番組で『卒業』を現アイドルたちと一緒に歌唱してくだすった斉藤由貴ちゃんでゴザイマスね。

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雪の中で黒装束、いえ...黒いロングコートがお似合いの男性となにやら愛の交し合い?この男性…なんだか『ワインレッドの心』をお歌いになられた方に似てるような気も…あっ、そう言えば恋多きオンナとして知られた由貴ちゃんはそのお方とも?えっ…ソレは○師丸さんの方ではなかったかしらん…滝汗。これまた失礼おばいたしやした。カルピスみたいな真っ白いお衣装が天使みたいに似合ってる由貴ちゃんに、ツバを吐きかけてしまったようになってしもうて『悲しみよこんにちは』。ホントにゴメンなさい(←意味、わっかるかな~^^;)。

さてお次は…あっ、このお方でゴザイマスね。

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ア~っそびきれないホテル聚楽倒産!シントミゴルフ暮れなずむホテル紅葉
それにしてもよく似てらっしゃるぅ。おクチもとがタテにヌメっと開くところなんてソックリコンコンでゴザイマスよね。(笑)で、なぜに…

♪打ち方ぁ~スタイルぅ~いろい~ろぉ~あるがぁ~

シントミゴルフさんがネジこまれてるの?CMに出てくる“国鉄新宿駅”ってのにも時代を感じずにはいられませぬナ。いかにも70年代ニッポンといった風情で胸のトコロがホッコリとしてまいりますがな。でもってコレは特に冬の風情は感じないようだけんどぉ?いえね…個人的にこのコマソンがね『好きよ』なもので...群馬銘菓「旅がらす」(♪おいし~いおかし~旅がらすぅ~)と紀文の「はんぺん」(♪紀文のはんぺんいかがですぅ~)とともにネ、昭和のコマソンではお気に入り三羽ガラスなの。(笑)哀愁味を帯びたこのメロディーラインと歌声が魅力的なお歌なのだけど...コレどなたが歌ってらっしゃるの?それにしてもかつてはTVコマーシャルが打てた企業が倒産とはネ...泣っ。

♪びわ湖お~んせ~ん ホテルこぉ~おぉおぉ~よぉおぉおおお

と…まぁ字面に出来ないほどの素晴らしいコブシをお回しになられているこの方…コチラなら分かるのネ。実は清水京子さん(現在は玉井名義へとご改名され現役続行中!)という列記とした歌手の方が唄っておられたのでありまする、ジャジャーン!それにしてもサ…歌いはじめこそアイドルポップスみたいな風情でムンムン!なのにいきなりコレだものネ…ビックリ仰天!びわ湖の畔湖に佇んでいた観光ホテルのコマーシャルだったけんど、関東でもかなり激しくロテられておりましたよね、コレ。(笑)

さて…お次も団体さま?

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杉田かおるさん、ピンク・レディー、そしてキャンディーズの皆々様方でゴザイマスね~華やか!不二家のスコッチケーキ…大好物でゴザイマシタよ、特にくるくる模様のマーブル味^^。雪印の「宝石箱」はもちろん言うまでもなく...。当時はなぜかオレンジ味だけ...なぜかしら生息近辺の店ではお目にかかることは一切なかったけんど。

それはそうと杉田&ピンクと言えば…かつてはドラマで共演した仲。究極に忙しかったピンクのおふたりが遅れて撮影入り。そしてカーテン越しにドラマ用の衣装にお着替えしていたという場面…ソレを知ってか知らずか「やってらんないわよ!」と毒を大吐きしたというかおる嬢。その時点で芸暦ウン十年、子役とはいえ、すでに大ベテランの彼女。当時をときめいたピンク・レディーにさえコビることは一切合財なし、キリっ!!といったポリシーをお持ちだったのかしらネ。それにしても...こんなトコロでまた共演させるとはネ、ワタクシメも意地が悪いのう^^;。

でもってマイク片手に大暴れ(笑)のキャンディーズのみなさん!赤、青、緑のお召しモノがとってもステキでゴザイマスよ。画面にチラリと映りこむ少年たち…実は本物のファンさまからの選りすぐりで構成されたメンツだったとか。若き日の○破幹事長さまもこの中に紛れておられるのかしらん、ナゾ。それこそ、この記事を読んでるかもしれないキャンディーズファンの方の中にも…「これ俺だよ、俺!」なんて↓の画面に向かって指さしてる方…いらっしゃったりして。(笑)

さぁ…大トリはどなた?

♪家(ウチ)へおいでよ~わたしのお家(ウチ)へ

たくさんのお取り巻きをしたがえ、本年度末も楽しげにパーティーを催す太陽の女王さま!
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昨年同様に大トリとして堂々参上!ふるまいモノもグリコ製品で統一してみたの~っと相変わらず金のかからん“安いおもてなし”をカマす聖子女王さま。(笑)見てくれ的にはいつもの女王様パーティーと大して代わり映えしないようにお見受けいたしますがね。昨年とナニか変わったことなんてあるかしらん?あっ、わかったわかった!昨年は“絵”だった参加者が、今回は生きてる人間になった…ってことかしらね(←ワケを知りたい方は昨年の「冬のワンダーランド」記事を見てね)。

ってなワケで皆様…あの頃の冬の雰囲気と共にほっこりとお暖まりいただけましたでしょうか。年越し前の余興程度にでもなれば...我幸いでゴザイマス。

それでは最後にマジメなご挨拶^^。

今年1年もまたまたこんなのにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。毎日たくさんの方々によるご訪問(←大して更新もしてないというのに^^;)ならびにコメントにも感謝のキモチでいっぱいでゴザイマス。

2014年度もコレに懲りずに…?何卒どうかよろしくお願いいたしまする。

それでは…どうか良いお年をお迎えくださいませ。

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年末のおたのしみ|期間限定・特別ふろく|WMV形式(Windows対応)

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2014年|新年のごあいさつ

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いつものごとく...
またまたみなさまより先にイってしまいました。
こればかりは治りませぬ^^;。(笑)

いよいよ2014年が幕を明けましたヨ。
今年はどんな年になるのかしらん、ナゾ。(笑)

このブログでも、これまで以上に多くの記事を精力的に書いていきたいナぁと。

またぁ...そんなにガムシャラになっちゃって大丈夫?
午年のお馬さんのごとく...前半はカッコつけて俊足で駈け抜け、
後半は息切れゼーゼーの”手仕舞い状態”になるのでは...
いつものようにネ、ナハっ^^;。(笑)
いえいえ...そうならぬよう、目標を掲げるのが新年というものヨ!
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こんなブログとワタクシメではゴザイマスが、
今年もガムばりますので、これまでどおりご贔屓のほどお願いいたしまする。

迎春とは言え、北風ぴゅうぴゅう
まだまだ寒い日々が続く毎日だからタイヘンでゴザイマスよね。
って...真夏の国からこんなこと、シラジラしくてスンマセン、滝汗。

でもとりあえず...ご挨拶だからン^^。

皆様にとりまして2014年度が良き年度となりますように。

今年もよろしくお願いします。

2014年 元旦
「昭和TVワンダーランド」
CHERRY★CREEK


ナンテ素敵ナノデショウ!「HOW!ワンダフル」 倉田まり子

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皆様…新年おけましておめでとうございます。

コレを読んでる皆様はどんなお正月を過ごされたのかしらん?ご家族で集まって水入らずの新年会?和風情緒タップリコンコンの旅館に泊まり、アゲ膳スエ膳の殿様キブン満喫?はたまた海外リゾートを訪れ「誘われて南南西」?南の風に吹かれながらのお正月を過ごしましたワン…なんて方もおられるのかと。

だけれども忘れてならないのが、こうして平穏無事に年を越え、お正月を安らかなキモチで迎えることのできるありがたみ。これこそが♪なんて素敵こと~そそっ、まさにHOW!ワンダフル(ナンテ素敵ナノデショウ!)に値するそのものなのだと考えるワタクシメ。だって次の日の朝に目を覚ました時、平和な一日が待っている~という一切合切の保障はないワケでゴザイマシて。ついつい忘れがちとなるこの事実…だからこそこうして1年の初めにそれをありがたく思って感謝し、これからはじまる新しい年を大切に過ごしていくようにしたいものでゴザイマスよね。って…別にどっかのお坊さんきどりで説法しようってワケでもないのだけんど。(笑)

それはそうと…昭和アイポの世界にだってHOW!ワンダフルなチューンがゴザイマシタよね。今回はココにコジつけさせて頂き、あのスタイル抜群のべっぴんさんが放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「HOW!ワンダフル」は倉田まり子さんのシングル第3弾として、1979年8月21日に発売された楽曲。この頃のまり子嬢と言えば、デビュー曲「グラジュエイション」で幸先の良いスマッシュヒット(オリコン最高49位、登場週数14、5.3万枚)を放ち、新人賞にイチ早く名乗り上げ。しかしながら次作「いつかあなたの歌が」では思わぬ苦戦を強いられ(オリコン最高86位、登場週数5、1.3万枚)なにやら怪しい雲行きに。それでも他同期で新人賞候補として名を連ねていた方の多くが、デビュー曲のみチャートイン、はたまた1曲もチャートインなし!なんて状態がザラの、いわゆる“不作年”でゴザイマシタので、デビュー曲よりはお成績が下がったとはいえ、2曲ともチャートインさせたまり子嬢はかなり優秀、そして本体人気もきちんとついてらっしゃったのかと思わるのである。

この想定外の失速劇とやらがまり子陣営を奮い立たせる結果となったのか…「新人賞はまり子が獲るのじゃ!」とばかり、大手をかけるべくの勝負盤として繰り出してきたのが、本レビューの表題曲ということになる。

♪なんにも色に 染まっていない
 私が変わる ただあなたの愛で
 もうじき私 街ゆく人が
 アー ふり向くような 女になるわ

ある男性との出逢いがキッカケとなり、愛や恋の素晴らしさを知る乙女の物語…コレが表題曲におけるおもなモチーフのようである。あら?そう言えばこれは少し前にレビュらせていただいた森田つぐみさん「少女期」における主人公さまのソレと、ほぼ似たようなものかと。なんの色に染まっていない純真な乙女が、愛されることによって色鮮やかな蝶へと変身してゆく。その色は自由自在…あなたの愛で美しく染められてゆくのヨン!といったノリか。まぁ、悪いお相手のくもの巣にひっかかってしもうた場合は、それこそドドメ色にさせられる可能性もある…ということかしらん、ナゾ。(笑)

♪男がいて女がいて 恋ができるの
 あなたがいて私がいて キスができるの
 なんて素敵なこと なんて不思議なこと
 HOW!ワンダフル、ワンダフルラブ!

この歌詞…アイドルポップスにしてはかなりの直球攻撃のような気がいたしません?たしかにおっしゃることはよ~く理解できるし、理に適ったソレであることは言うまでもないのだけれども。ただあちらこちらの国々で♂×♂や♀×♀の婚姻が認められはじめたご時世になるとさすがにネ…色々と物議を醸すカモしれないソレだったりも?それこそ昨今TV界をにぎわすオネエタマと呼ばれる方々の間では、↑の歌詞なぞとっくのとっとにソレ相応のモノにすげかえられ、日々是クチ三味線がなされているのではないかと思われ。(笑)

イメージ 2初期のレコードジャケット。なぜか途中で↑のモノとすげかえられた。皆様はどちらがお好み?

なにはともあれ…この歌詞を手がけられたのは山上路夫氏、そして作曲は都倉俊一氏というコンビ。このおふたりはデビュー曲から3曲続けての連投ということになる。前2曲と異なっている点は、編曲も都倉センセイが手がけ、二足のわらじ状態でガムばってらっしゃることである。

都倉センセイと倉田まり子嬢のご関係…ソレはレッツヤンのサンデーズ時代に遡る。この頃から都倉センセイは彼女をたいそう可愛がられ、業界では「まり子は都倉の秘蔵っ子」と知られるようになる。そして彼女の芸名も、都倉の「倉」の字を分け与えられ「倉田」名義となる。自身の名前の一部を捧げるほど大切にしていたまり子嬢が、デビュー早々にしてケ躓くのはのは許せん!俺がまり子をスターにする!と決意表明?それこそ昭和50年代の少女まんが「スポットライト」(里中満智子|KCなかよし)の夏目誠士(なつめせいし)監督みたいにネ、まり子さんに対しての情熱がモエモエになってしまったのかしら。とにもかくにも「編曲は他人に任せておけん」とばかりのガムシャラモードに大突入されたことは多かれ少なかれありそうな気もするのである。(笑)

それはさておき、この曲にはタイトルのごとく、HOW!ワンダフル(ナンテ素敵ナノデショウ!)なモノがつまっているので、少しずつ紹介してみることにする。まず特筆すべきワンダフルは…

サビメロをベースにしたイントロ

シャラララ女声コーラス

マイナー調

サビでメジャーへ転調

というこの作り。どうよ、コレ…あたかも音楽寸劇のヒトコマでも見ているようなキブンにさせてくれるものであり、それこそ都倉センセイがお得意とされていたミュージカル仕立てといったものに相当するのかと。主人公がひとつの愛をキッカケにし、きらびやかな女性へと変貌してゆくさまが、メロディとアレンジを通じて上手に表現できているのではないかナと。転調の仕方も実にナチュラルであり、不自然さや無理やり感は一切合財感じさせないのはさすがの都倉センセイといったトコロ。

ただこの楽曲のアレンジ…はて?どこかで耳にしたような気も…?まぁ、都倉センセイが編曲を手がけた…ということは、映画音楽やら洋楽やら…これまでの作品にも見られたように、なにかしら下敷きと呼ばれる存在がありげなのは確か。でもってイントロ後からの洋楽っぽいアレンジを何度も聴いてハタと思いついた曲…ソレはザ・ビーチ・ボーイズの「グッド・バイブレーションズ」…コレなのでありまする。クリソツというワケではないけれど、なにか似通った雰囲気がムンムンとしませんこと?ベースの動き、タッタッタッタッと刻む譜、そして前半マイナーで後半メジャーになる展開などなど。ワタクシメにおける勝手な思い込みになるけれど、おそらくはこの作品が「HOW!ワンダフル」の下敷きになったのではないかとネ。

そしてお次のHOW!ワンダフル(ナンテ素敵ナノデショウ!)は、まり子嬢の歌声…コレでゴザイマスよね。まり子さんの歌唱法と言えば、おクチを大きくタテに開けて唄うという、いわゆる正攻法の合唱隊方式…でゴザイマシタ。おそらくコレは都倉センセイから懇切丁寧にご指導を受けた賜なのかとも思われるのだが、この唄い方によって、まり子嬢における清純なイメージはグイ押しされていたのは確か。ただし、そのキマジメさが後にアダになってしまった?と思われるトコロは、以降のシングル曲に関してもやや感じられたりもするのだが。本楽曲におけるミュージカル仕立ては、まり子唱法にピッタリコンコンなのは言うまでもないところ。それこそ、ひとり舞台上でスポットライトを浴びるまり子嬢が、おメメとおクチを開きまくり「♪みんなが~ふりむくような…オ・ン・ナに~な~る~わぁあ~」タダーーンダダーンダダーーン!みたいな、ソレ特有の大げさノリでね。(笑)

これらの他にも、イントロ部分のるんるん気分にさせてくれるような70年代風女声コーラス、最後のサビ繰り返しで半音上がる王道手法、お上品なエピローグなどなど…シンプルにも思える作品ながら、色々と聴きドコロが多いのも特長なのである。

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ウ~ン、BEPPIN!ナンテ素敵ナノデショウ!楽曲には“何か素敵な事がおこりそう”というキャッチコピーも。キマジメなまり子嬢らしく?各賞受賞に対してお礼のおコトバと今後の抱負も添えられている。

これだけのHOW!ワンダフル(ナンテ素敵ナノデショウ!)をつめこんだ作品なんだもの…売れないはずはゴザイマセンよね。それになんといっても都倉センセイがまり子嬢のために一球入魂!で作られた作品だもの。で気になるオリコンでのお成績はと言うと…最高52位、登場週数20、7.4万枚を売り上げて、最優秀新人賞に手をかけられる強力な一発となったのでゴザイマシタ。あら?だけど最高位は意外と低めだったようで...もっと上位のイメージがあったのだけど?それでも次作がチャートインしてくるまでの間、20週(5ヶ月)にも渡り100位以内にチャートインしたというのは大したもの。それだけ多くの人々に太く長く愛された…という証でゴザイマしょうかね。まさに…

♪HOW!ワンダフル

この頃から“まり子マジック”とやらが効いていたのかしらね、ナゾ。なにはともあれ…ナンテ素敵ナノデショウ!この楽曲はまり子さんの代表作と相成ったのでゴザイマシタ。こういう末広な山型ヒットこそが、本来のヒット曲と言えるような気がするのはワタクシメだけではないはず。徐々に浸透して長いこと多くの人に親しまれていくという...いくら初動でミリオン売りさばいたからって…ネ。♪てんで話にぃ~なら~ない~わぁ~by美川...のキモチなのでありまする。(笑)

☆作品データ
作詞:山上路夫 作曲:都倉俊一(1979年度作品・キングレコード)

コムロなるお城のホトリ?「センチ・メタル・ボーイ」 キララとウララ

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超合金と言えば…コレを読んでるワタクシメと同世代、もしくはもうチョイ下の世代の男性諸君(いわゆる昭和ボーイたち)であれば、一度は手にして遊んだことがある!なんて方が多いのかと思われ。かくいうワタクシメもソレにドップリコンコンと親しんだクチでゴザイマシて。中でも幼稚園の時、怪我により長期入院を余儀なくされた際には、お見舞いに来てくださった方々からたんまりと超合金玩具をいただいたもの。

そもそも玩具の世界で超合金と呼んでいたものの素材は亜鉛合金を用いたダイキャストパーツとABS樹脂パーツを組み合わせて加工した金属であり、コレを採用したポピー(現:バンダイ)が1974年に少年を対象にして超合金と名づけた商品を発売。当時人気を集めていたロボまんが「マジンガーZ」(←そもそもこの作品に出てくる超合金Zからヒントを得て製品化されたらしい)や「ゲッターロボ」、そして「かんばれ!ロボコン」や「サンダーバード」などからのラインナップにて発売され、ズッシリと重く高級感を漂わせる風格により一世を風靡した玩具となったもの。なんでもかんでも後生大事に保存するワタクシメ…当時に頂戴したソレラをまだ箱付きで保存しておりますの、もうかれこれ40年モノってことになるのかしらん?それこそ年に一度のニッポンお里帰りの際にゃ、価値の分からぬ何者かの手(笑)により廃棄処分されてないかどうかのパトロールも慣行!といった念の入れようだったりもして。(笑)

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キラリと光るメタルなボディ超合金にZokkon!ボクもだ~いすき!

それはさておき亜鉛合金などのメタル素材が話題になったところで思い出すアイドルと言えば…そそっ、80年代のニッポンアイドル界にだっていたのでゴザイマス。今回はココにコジつけさせていただき、あの二人組みが放ったこの1曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「センチ・メタル・ボーイ」はキララとウララのデビュー曲として、1984年8月1日に発売された楽曲。この頃のニッポンアイドル界と言えば、80年組、そして82年組と呼ばれる多くのアイドル歌手たちがまだまだ幅を利かせており、新曲を出す度にヒットチャートのトップテンへと送り込んでいた時代である。それこそ相撲の番付表に例えてみれば、横綱から小結クラスくらいまでがソレラ年代の多くで占められていた…という状態である。こうした時代になると、よほどのインパクトや際立ったキャラがないとその牙城を切り崩すことができない!という、いわば産声をあげたばかりの赤ん坊アイドルたちにとっては非常に不利な戦国図と化していたのである。

こんな状況下で70年代後半にピンク・レディーの成功で大儲けしたビクター音楽産業が、自信マンマンで送り込んできたとおぼしきユニット、ソレが本レビューの主役であるキララとウララだったのである。だってサ、強気でなければ↑のような中途半端な時期でのデビューにはしなかったであろうヨと仮定してみたの…だけどもしかしたらコレは自信があったか否かは特に関係なく、単に夢よもう一度とばかり?先人のその成功例にあやかってみただけなのかもしれないけんど。(笑)

その遅いデビュー日、ビクター、二人組(しかも幼なじみ)とくれば…やはりピンク・レディーの影がいやがおうにもチラつくワケでありまして、キララとウララのデビュー曲もソレを彷彿とさせるような、これまた“宇宙モノ”で勝負をけしかけてきたのである。

♪水金地火木 土天海冥(スイキンチカモク ドテンカイメイ)

のっけから(人間が勝手に想像する)宇宙人のソレ?とおぼしき加工声で幕開け。そしてソレにのっかるはシンセピコピコピロピロ…当時人気を博していたテクノと呼ばれるサウンド。この曲を担当した作家陣は、作詞家に当時ノリにのっていた売野雅勇センセイを、作曲ならびに編曲家にはガンダムがらみのロボものヒットで歌手としても実績を残されていた井上大輔センセイを起用。といっても普段はこういうテクノアレンジはされない方だったからして、このテの編曲作業にはかなり手間取られたのではないかしらん?と勝手に推測してみたりもする。まぁ、作家陣に関しては前成功例にならい、阿久&都倉としなかったことはひとまず評価しておきたいトコロか。(笑)

TV画面に映り出されるキララとウララのお二人といえば…

カワイイ侵略ハジメマス

地球にそっくりなララ星というトコロから、地球侵略のためにやってきた!というのがはるばると地球に飛んできた理由とか。そしてそのいでたちとやらが歌衣装として着用されている蛍光カラーで彩られたモノということらしい。それこそスターボーが着ていたソレの方がよっぽどらしく見えたような気がしないでもないのだが。まぁ“カワイイ侵略”と謳われているくらいだからネ、この程度でご愛嬌ってことなのでしょうヨ。ただどう見てもチープなお洋服…といった風情がドヨ~ンと漂ってしまうのは否めなかったりで。ララ星ってのはあまり物資に恵まれない星なのかしらね、ナゾ。それこそモノモチ良しなワタクシメのタンスの中身拝見~!とくれば…80年代の遺物として、それらしき1枚や2枚は出てきそ~なデザインだったりで、ハジ。(笑)

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鉄のハートね、フッフ~シコふんじゃったワ最後のポーズもキマってるぅ!

でもって彼女らの頭部に目を向けてみれば…おや?インカム(コールセンターでよく使われるもの)と呼ばれる特殊型マイクが完全装備とキたもんだ!このいでたちからキララとウララはPerfumeと比較されることが多く、インカムを付けて唄った最初のアイドル!などとアチコチで記載されていたりもする。がしかし、先人というのはいるものでゴザイマシて…コスミックインベンションの森岡みまチャン(ドラム叩いて唄ってたコ|1981年)を忘れてはなりませぬぞ!ということをココでシカリと言及させていただきたく思った次第でゴザイマシて。(笑)

インカム論争はさておき…ピコピコピロピロに話を戻しまショ。そのテクノサウンドにおあつらえむきと思われる宇宙ダンス?とやらを踊り狂うおふたりさまを見るにつけ、コレは俗に言う“想定内”という言葉で片付けてしまってもよいものなのか。だってこのテクノサウンドで仁王立ち歌唱ってのもネ、ソレはソレでヘンというものでゴザイマスもの。(笑)

♪鉄のハートね Woo Woo センチ・メタル・ボーイ
 鉄のハートね Woo Woo センチ・メタル・ボーイ ツッツ!

のっけからハモリも効かせてくる…さすがはララ星からやって来た宇宙人!歌唱力に関しても人間なんぞは敵ではないワ!といった実力をチラつかせる。そしてこの部分では、タイトルを見て「センチメンタル」じゃないの?と思ってしまった人への説明も含むのか、早速ソレが誤りであることに気づかせるチラリ程度の種あかしも組み込まれている。鉄とメタルを=(イコール)で結び付けられる頭脳をお持ちの方限定!ではあるのだけれども。(笑)

でもってツッツ!って…モールス信号のつもりなんだとしたら、「UFO」のみならず「S.O.S」ともコラボっておられましたのですネ。夢を追うのは結構だけれども、なにかこうあまりに過去にとらわれ過ぎているような気がこのあたりでムンムンしてまいりましたナ。それこそ「このテの路線ならまかせとケッ!」と言わんばかり、ビクターさんのドヤ顔仕事だったのかもしれませぬが、言い換えてみれば、またしても作りあげてしまったゲ○モノ…ってコラっ!いえ、オトナとしての対応で申し上げさせていただくとすれば“80年代のピンク・レディー、颯爽と登場”くらいは言っておくべきなのだろう、おそらくは。(笑)

♪一夜一夜に人見頃 一夜一夜に夢見がち
 うつつ抜かした美少年 この世の人と思えない
(中略)
♪ツッツッツツッ トー ツツッツ ツッツッツツッ トー ツツッツ
 胸のモールス信号 乱れ打ち
 ツッツッツツッ トー ツツッツ ツッツッツツッ トー ツツッツ
 だけどあなたの心に届かない

美少年の地球外生物?もしくは地球人だけれどもこの世の人とは思えないほどの美少年?に恋してしまった少女の片思いストーリーといったものがおもなコンセプトの模様。一夜一夜に人見頃…なるフレーズ、そしてモールス信号(やはりコレか)のサウンド口三味線も入れ込み、なんとかおもしろさや奇抜さを出したい!といった陣営側の策略が見え隠れする部分か。

モールス信号をしこたま打ってこの想いを伝えようとしているのに、ちっとも伝わらないワ。鉄のように冷たいハートなのね=センチ・メタル・ボーイ…要はコレだけを訴えたいがための1曲のようでもある。おそらくはお子さま受けも当然視野に入れていたはずなので、シンプル・イズ・ザ・ベストの心意気?だけどその思惑が逆にこの作品をやや難解なモノにしてしまってるような気がするのはワタクシメだけ?

全般的にとてもおもしろい作品であり、陣営がかなり狙ってこしらえたとおぼしき感が色濃く感じられる。テクノ歌謡という分野にハメこんで作ったメロディもキャッチーであり、歌詞との絡みもユニークである。売れるか否かを度外視すれば、個人的には「好きよ」な作品として当てはまる。それこそおもしろ歌謡大賞なるものがあるのだとすれば、ソレの金賞候補くらいには入れてみたいカモと。ただ当時の風潮などを思い起こしながら考えてみると…どうよコレ。果たして「星から来た二人」というコンセプトはその当時に求められていたモノだったのだろうか?という疑問にブチあたってしまう。

イメージ 8デビュー告知用のプロモ広告。「カワイイ侵略ハジメマス」の心意気やらインタブーなどが長々と。しかもインタブー途中で(交信途絶え)━━━とか...(笑)宇宙と交信中なる様子をいかに文章で再現しようかと必死のご様子が垣間見える。陣営の方々...お疲れサマでゴザイマシタ

なぜならこの約1年後のニッポン歌謡界にはおニャン子が出現してくる。彼女らはソコラにいるごくごく普通の女の子…というコンセプトで爆発的な人気を得た。それまではきらびやかな衣装に身を包んでいたアイドル歌手たちが、質素な平服に切り替えだしたのもこの頃である。ということは、この時代にはそうした普通っぽさが求められていたのであって、地球外からやって来た女の子という…ユニバーサルで空想的、きらびやかでものめずらしいモノへの需要というのはあまりなかったのではないかと思うのである。かくいうワタクシメもキララとウララがデビューしたことはもちろん認識してはいたものの、純粋なアイドル歌手としてのソレというよりも、やはりなにかこう…イロモノ的な目線で観察してしまっていたようなキオクがあったりで。

♪鉄のハートね Woo Woo センチ・メタル・ボーイ

ワタクシメ自身は鉄のハート持ちのセンチ・メタル・ボーイではなかったとも思うのだが、おそらくは大半のティーンが同じように感じていたことの証?本楽曲はこのハデさとテクノ歌謡のパワーで押しても、オリコンのトップ100圏外という苦々しい結果を突きつけられたのである。要はこのコンセプト…このテのものにはメタルになっていた当時のコンシューマー(消費者)たちのハートをブチ抜くことは全くできず…という結果なのではないかと考えてみたりもする。それこそ完全なる的ハズレ?弓矢のゆくえが分からなくなってしまうほどのハズしっぷりだったのカモしれない。大穴的かほりはプンプンと漂わせるチューンには違いなく、今は当時よりもウンとスキというキモチで聴ける曲なのだけれども。こうした無謀?とも思える企画に一生懸命応えたキララとウララのおふたりにも敬意を表してみたい…アナタたちは女子二人組ユニットとしては、息の合った上等の部類ですワ。歌声もフリツケも、そして最後の決めポーズだってそこそこステキでゴザイマシタから。

ただ、このケ躓きに陣営もまさかのビックリ仰天で青ざめた?キララとウララの活動は早くも暗礁にのりあげてしまうのである。シングル第2弾が出るまでに7ヶ月ものブランク、楽曲はR&R歌謡へイメチェン、ララ星から来たというコンセプトがいかされず、あれよあれよという間に見た目はケバさを増し…そして最後のおつとめはコドモ番組でのご奉仕とキたもんだ。コレは一部で評価を得たものの、やはり企画モノがケ躓くとふたたびソコに品位を持たせるのはムズかしいという悪しき見本のようなものになってしもうた、ガーン。やはり鉄は熱いうちに打たないとダメなのね、反省。(笑)

そうこうしているうちに、時代の寵児になりつつあったあのお方が…

コムロなるお城のホトリ

あたりでみそめたのかどうかは一切合財のナゾだけんど…キララさんとケコーン!なんて、胸のモールス信号が乱れ打ち(←一部のアイドルマニアのみ?)になるよな、驚嘆ニュースもご提供してくださいマシタけれどもネ。(笑)

☆作品データ
作詞:売野雅勇 作曲:井上大輔(1984年度作品・ビクター音楽産業)

ツライナ・ボク・キミガ・スキ!「DO-KI♡DO-KI」 河上幸恵+HP25

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アイドル歌謡研究なる趣旨にてこのようなブログを運営していると、そうしたモノや事柄に興味のある方から色々な質問をされることがある。それらはもちろんアイドル歌手本体のことからはじまって、当時歌っていた曲、そして噂ばなしなども含めて千差万別の内容だったりもする。当時リアルでアイドル歌手を楽しまれていた方はもとより、当時は生まれたばかりの赤ン坊で完全なる後追いだからおせ~て!なんていう方も。こうした中で質問されることが多いのが、天外な奇策?をひっさげてお歌をカマしてらっしゃった方、例えばスターボーとか前回取り上げたばかりのキララとウララとか。でもってそれらの方々に加えて多いのが…

「この方はなんでロボットと一緒に唄ったの?」

という質問の対象人物となるこのお方。この方がそのロボットとやらと一緒に唄ったテクノ歌謡と呼ばれている曲は、実はこのブログで以前にもレビューしたことがあったもの。しかしながら我ニッポン滞在中に更なる当時ブツを屋根裏の奥から発掘!そして以前の記事を書いてから数年以上が経過したことなどで、ちょっくらお色なおしをカマしてみようかナと。それとは別にワタクシメをこのように奮い立たせた理由がもうひとつ…それは『その道のプロが、あなたをガイド』と謳われている某サイトにて誤った解釈が…。おそらくは必要ナシ?と思われる妙な正義感にモエモエとなりましたトコロでの再レビューをカマさせていただきたいと。それでは早速はじめてみまショ。(笑)

表題の「DO-KI♡DO-KI」(間にハートマークが入る)は「スタ誕」出身でホリプロ所属のアイドル、河上幸恵さんのシングル第3弾として、1984年7月21日に発売された楽曲。

幸恵嬢と言えば、名曲と賞賛(一部で?)される「ブルー・エトランゼ」という曲で、1983年7月21日にデビュー。彼女は自社オーディション経由からの採用組ではなかったためか、デビューの時期も微妙、プッシュ体制もヨワヨワという不遇っぷりの中にいた。せっかくの名曲を授かってのデビューだったのに、世間的にはちっとも注目されずの“鳴かず飛ばず”。

社が自社オーディションから83年にデビューさせた方も84年に送り込んだ新人も伸び悩み…こうなるとお得意のネガエリ攻撃に出る!というのがココの常。他経由で手に入れた娘の売り出し攻勢をかけるというアレでゴザイマスね。このヤリクチは80年デビュー組にあたる比企理恵vs甲斐智枝美においても実行されたものであり、ソレが脈々と受け継がれた結果、本レビューの主人公である幸恵嬢にも波及した…ということになるのかしらん、ナゾ。社としても伏兵的な位置にいた彼女を活用してのテコ入れをしたかったのではないかと。

そんな風にして突如飛んできた白羽の矢?をシカリと受け止めたとおぼしき幸恵嬢に宛がわれた楽曲が表題の「DO-KI♡DO-KI」なのだが、これは単なるアイポというより、テクノ歌謡と呼んだ方がいいのかもしれない。そして驚きくべきことはNEC社製のロボットが人間とコラボ!という、当時としては最新鋭の大胆な仕掛けが組まれ、人類の夢でもあったロボットと人間のふれあいを展開!こうしたことから考えるに、この曲は“企画モノ”としての色合いがお強いのではないかと。

幸恵嬢とそのロボットによるテレビ番組でのお披露目時には、8台のDX-7をステージにダダ~んと並べ、それらとロボットを同社製のコンピューターにより制御してパフォーマンスするという最先ターンな試み。某公開番組では、コレのせいでバンドマンの皆様が♪手持ちぶさ~たの夏…になりまくっていたのが今でも脳裏に焼きついておりますの。(笑)

このようにして当時をふりかえってみれば、先立つものはかなりかけられていたはず。しかし企画モノという形で借り出されていた幸恵嬢の心中やいかに?なにせ彼女は本来、歌唱力と佇まいの美しさにより「スタ誕」でスカウトされた方、しかもその栄光から2年も待たされた挙句の歌手デビューという曰くつき。そんなこんなでやっとこさデビューできたのも束の間…たった1年後にはこんなのさせられ、はて?喜ぶべきなのか悲しむべきなのか。だけどまぁ、そのまんま何もされずに放されるよりはウンとマシ…なによりもご本人である幸恵さんが楽しみながらやっておられたのであれば、他人がどうこう言う必要は一切合財なく、一件落着と相成るのかと思われるのだが。そうでなかったのならばご愁傷さまだけんど。(笑)

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アハ~ン!美しいおみ足可愛かずみさん似?呆然と座り込むバンドマン達

でもってこのロボット…当初はHP25(媒体によってはHP-25表記もあり)という名前が付けられており、表題曲のレコジャケにおいてもそのようなネーミング記載が見て取れる。なんでもホリプロの25周年記念にちなんで命名、とりあえずのニックネームは「ハッピー」との記載が下記のプロモ広告で謳われている。しかもこの曲が発売されるのと当時に「新名称募集」をやってのけていたことも判明。これこそがワタクシメ実家の屋根裏に眠っていたブツなのネ。

イメージ 5新曲告知用のプロモ広告。都内で大きなキャンペーンも実施された模様。夢1企画では各種プレゼントを抽選で、夢2企画ではHP25のネーミング募集を実施。ホリプロ25周年のメンツをかけ、NEC、ヤマハ、オートラマ、ナイキなどが協賛した大プロジェクトだったことが見てとれる。

その内容によれば、もっとピッタリコンコンの名前を考えて可愛がってネ~!という趣旨だったご様子。なので「その道のプロが…」で記述られている「愛着が湧かなかったから云々」ってのとはちと違う。ソレ書かれた方、ちゃんと訂正しといてくださいナ…物もちがよくって「ごめんなさいね」。(笑)でもって、その公募により決まった名前が「ツトム」だった…というワケなのである。

さて、わざわざ高価なロボットと幸恵嬢を絡ませ、相当の銭(5000万とも聞くが?)をはたいてこしらえたんだから、元が取り返せるようなモノを!こんな無謀?とも思える要請にお応えになられたのが、作詞の岩里祐穂氏、作曲の岩里未央氏…といっても双子でも姉妹でもない。作詞と作曲する時とでペンネームを使い分け…とうのは知る人ぞ知るエピになるのかしらん、ナゾ。なんでも未央名義は三浦一年氏と岩里祐穂氏から成る作曲用ユニットの名称だそうで...?なんだかややこしいったらありゃしない。ちなみに本曲のメロをスペーシーな雰囲気であふれんばかりのテクノ歌謡に仕立て上げたのが、編曲担当の戸田誠司氏(Shi-Shonenだった方)である。

なにはともあれ、幸恵嬢とHP25のコンビでナニを表現できるのかというと…

片想い

コレなのでありまする。と聞くと「ロボットが幸恵さんのことを惚の字傘という設定なんでしょ?」なんてありきたりの発想をカマす人がいるかもしれないが、残念ながらそうではないのヨ…まぁ、半分は当たってるけんど。この曲ではネ、幸恵さんがとある少年に片想い、でもってHP25は幸恵さんに片想いという、人間以外の生命体を巻き込んだ、史上初?のバミューダトライアングルが形成されているの。(笑)

♪(幸恵)ピンク色の胸のきもち あの日からなのよ
 (ふたり)DO-KI!DO-KI!
 (幸恵)バス・ストップで偶然に となり合った人
 (ふたり)DO-KI!DO-KI!

♪(幸恵)キミはいちばんの友だちね お願い 手を貸して
 (HP25)…ツライナ・ボク・キミガ・スキ
♪(幸恵)不思議タッチ 女の子
 スペーシーな感覚で A-Han…夢見てしまう
♪(ふたり)僕のハート 
 (幸恵)気づかずに
♪(ふたり)星の下で
 (幸恵)片想い どうしてなの? ちっちゃな恋人
 (HP25)ナゼ? ナゼ?

アタシのためにひと肌脱いでヨン...キミはいちばんの友だちでしょ!って言われてもねぇ…ツライナ・ボク・キミガ・スキ。この状況下でこういうひとことってサ…かなり傷づくものなのヨ、わかってんの?(笑)誰でも一度や二度くらいはご経験済みと思われるセッティングに…ほらほら!コレを読んでる皆様のお胸もキュンキュン?切なさがほとばしりはじめましたかナ。

他のオトコに夢中の幸恵嬢、そして報われそうにもない愛にマジメ一直線のHP25…そんな彼は本曲で照れたり落ち込んだりの愛嬌のあるところを見せてくれる。それこそ現代ロボットのソレとは比較にならんほどのきごちなさではあるのだが、なかなかどうして…「DO-KI♡DO-KI」のポップなメロディーに合わせて歌って踊れるかわいいヤツ…ホレたわ。(笑)1984年という時代に歌も唄えて、フリツケもこなせ、そしてちょっとした感情も出せる…これだけできていたのならば♪ボク・キミガ・スキ。現代ロボットみたいなフレキシ性は皆無で、どデカい足で仁王立ちってのが玉にキズではあるのだけれども。“企画モノ”と書いて半ば見下し気味だったレビュー冒頭部分をハンセイ…こんな経験をさせてもらえた幸恵嬢が急にうらやましくなってきましたがな…って、そもそもこういう企画モノはキライじゃない性分なのだけど。(笑)

って、ロボットの賞賛はこの辺にして、幸恵嬢へとお話を進めまショ。この曲の為に幸恵嬢はそれまでのイメージを一新、お衣装はピンクの超ミニフリフリで、バレリーナみたいなデザインがなんともキュート。後に美脚で話題になった森高千里嬢の「17才」よりも先んじてこの格好ヨ!といった、パイオニアガール的な威厳もそこはかとなく漂わせるか。そして頭にもご注目ヨ…ヘッドセットがカチっと装着!しかも単なる無機質なソレではなく、カチューシャに見えるよう可愛い細工までもが施されてるのは一前上手といったトコロか。アイドル歌手のヘッドセット利用に関しては、前回レビューで書いたコズミックインベンションよりは遅く、キララとウララよりはちょっとばかり早い!というビミョーな立ち位置。コレが災いしてか?世間一般からは完全に忘れ去られてるっぽいからイヤになっちゃう、幸恵嬢をお忘れなきようお願いいたしますネ。(笑)

忘れるものか!だって幸恵嬢は歌もよし、声質もよし、ルックスもよしの揃いぶみ。この曲で魅せた歌声、そしてパフォーマンスはザ・アイドルそのもの。デビュー当時のおとなしめのジミキャラだった彼女からは想像がつかないような、実にアイドル然とした立ち振る舞いがアイドルファンの胸をもくすぐることうけあい。これだけの素材を持ち合わせた歌姫がこんな格好して唄って踊って、銭かけて作られたロボットとコラボするという奇想天外なパフォーマンスにも関わらず、200位圏外というキビシ~結果を喰らったワ…ガーン!一体どういうことなの?

しかしこれだけ無反応だったにもかかわらず、幸恵嬢とHP25は次作「ハートのねじ」(河上幸恵&ツトム名義)もリリース!えっ…ウソでしょ?いいえ、しかもこの次作ではPV作るわ、ライオンの歯みがきCMには出てくるわ…まさかの幸恵モーレツプッシュ体制!大抵の企画モノは1発目が当たらんともうやらん!ってのが常だったはずなのだが…。ホリプロの誤算?NECとの契約期間を見誤り?一体これだけの銭がどこから湧いてきていたの…ナゾは深まるばかり。同事務所の先輩だった堀ちえみ嬢が稼ぎ出した分を使い込みなんてお噂も?そう言われてみれば、ちえみ嬢の迷曲?とも言われる「WA・ショイ!」で使用されたあのロボット…あれは一体?償却できず粗大ゴミ?と化したツトムくんをちえみで使いまわし?いいえ、たしかソッチはタイトー社製でゴザイマシタよね。(笑)

幸恵&HP25(ツトム)の企画が良かったのか否かはよくわからない。だけど少なくとも河上幸恵というアイドルの別側面や可能性を見せてくれたことには素直に感謝したいトコロだったりで。ワタクシメ的には決してキライな路線ではなく、むしろ日頃のプレイリストに入れるほどのお気に入りだったりもする。しかしながら、デビュー当時から幸恵嬢を真剣に応援していたファンさまたちにとったら...

♪…ツライナ・ボク・キミガ・スキ

こんな企画モノに幸恵嬢を持ち出すナ!また違った意味で心臓がドキづく「DO-KI♡DO-KI」ナゼナゼの嵐でもみくちゃにされていたのかしらね、ナゾ。

☆作品データ
作詞:岩里祐穂 作曲:岩里未央(1984年度作品・日本コロムビア)

コドモがアレをミテタノ...「ミステリアス チャイルド」 荒木由美子

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開催前から色々と物議を醸していたソチ冬季オリンピック。開会式を華々しく開催したのも束の間…あっという間にその幕を降ろす時がやって来てしまいましたネ。冬季オリンピックにはさまざまな人気競技があるものの、その中でも大会の華と呼ばれている種目が、女子フィギュアスケーティングでゴザイマスよね。

今回は大会前から浅田真央選手とキムヨナ選手の一騎打ち!とマスコミが焚きつけまくっておりましたが、フタを空けてみたら意外な展開に。我がニッポン代表におけるフィギュア女王、真央選手はメダルにはあいにく手が届かずという結果に。でもいいの…本大会でのアナタは、がけっぷちに追い込まれながらも勇姿を見せた美しきチャレンジャー。嗚呼!まさしくフィギュアスケート界の天使だと確信した瞬間でゴザイマシタ!世界の人々を感動の渦に巻き込み、どの色のメダルにも負けない輝きを放つ、アナタのためだけに用意された特別なソレを神から授けられたのだから。と、美しく記述ってはみたものの…ショートプログラムでの真央選手は悪夢以外のナニモノでもなかったワ。元オリンピック選手の橋本聖子氏発言「オリンピックには魔物がいるんです」が脳内でこだましつづけ、それこそ一体なんのミステリー劇場を見せられているのかと…体が震えまくった一夜でゴザイマシタからん^^;。

それはそうと、ミステリー劇場と言って思い起こしてみれば…70-80年代アイドルポップスの中にだって、そのテの曲?と思われるものがゴザイマシタよね。ってなワケで今回はここにコジつけさせていただき、あの方が放ったこの奇怪な曲をレビュってみたいと思うのでありまする。

表題の「ミステリアス チャイルド」は荒木由美子さんのシングル第7弾として、1979年3月21日に発売された楽曲。

荒木由美子嬢と言えば、ホリプロダクションが自社で開催したオーディション「ホリプロタレントスカウトキャラバン」第1回大会において、審査員特別賞を受賞して芸能界デビューと相成った方。この時の優勝者は榊原郁恵さんだったことは今さら言及するまでもないほど知られていることだが、当時の裏話として優勝の座は荒木由美子さんにほぼ決定していた!なんてのあったりで。ホリプロとしても、社のドル箱スターだった山口百恵さんの後を継いでくれるような逸材が欲しい!と思うのは自然の成り行きであるからして…ソレと似て翳りのあるオトナっぽい雰囲気を醸し出す由美子嬢に白羽の矢を立てるのは頷けるトコロでもありまして。まぁ、結果的にはソレをくつがえす力により、当初の予定とは異なる形での結果と相成ったようでゴザイマスがね。

さて、優勝候補と目されていた由美子嬢をホリプロがあっさりと手放すはずもなく…彼女が歌手デビューと相成ったのが1977年6月、郁恵さんの船出から数えて5ヵ月後のことである。大方の予想どおり?デビュー曲は阿木燿子&宇崎竜童というあのコンビが手がけた曲(「渚でクロス」)となり、オリコン最高56位、4.4万枚を売り上げる幸先の良いスタートを切ったもの。その後もチュチュハッハ歌謡ブルースを純白ウェディングドレスで歌唱してみたり、無理やり抱かれた夢を見たというのにまんざらでもないご様子のお歌を唄ってみたり…モモエさん路線を匂わせつつも、ソレとはどこか違うゾ的な趣を湛える桃色歌謡風の作品が続いた由美子嬢。しかしながら、それらなまめかしすぎる路線がかえって聴き手側に敬遠されて?アイドル歌手としてはジリ貧気味もいいトコロ。テレビドラマ「燃えろ!アタック」の小鹿ジュン役としてのご活躍はありましたけれども。そんな彼女の作品においてしばらくぶりのチャートインを果たすことができたのが、表題曲の「ミステリアス チャイルド」だったのである。なんとコレはデビュー曲でのチャートイン以来、1年9ヶ月ぶりの珍事(←失礼)だったのである。

その迷走期間においては、由美子陣営もかなりの試行錯誤?作家をとっかえひっかえしてみたものの、やはり成果があらわれない状態が延々と続いた。このため“初心忘れるべがらず”を実行してみたのか?はたまた困ったときの神頼みだったのかよく分からないのだが、作家を阿木&宇崎コンビに戻して再挑戦!ってか「またですか~」的かなりしつこいってな感じも無きにしも非ずだったりで…色々と手をだしてはみたものの、やはりこの二人に頼るしか!という、最後の砦的?藁にもすがる思いの?結論に至ったのカモ?なんて邪推してみたり。その辺りのいきさつに関しては、当時の関係者にお会いし、ぜひともインタブー決行と相成らせていただけたらシアワセこの上ないのだけんど。(笑)

そういう断末魔の中で生まれた楽曲?なんだもの…内容だって狂気の沙汰なのヨ。(笑)

♪子供が見てたの 子供が見てたの

オドロオドロしいイントロはまさに「ミステリー劇場」を彷彿とさせるもの。そして間髪入れずにカマされるこの歌詞は一体…早くも「ふぎゃ~っ!」。目をひんむきながら悲鳴を上げるべき?なにやら気味の悪い展開になりそうな悪寒がジンワリと。

物語の舞台は夜の公園。月明かりが照らす薄暗いその場所にいるのはとあるオトコとオンナ。あら?カップルがスリルを求めてあの行為をしにノコノコやってきたというワケ?いえいえ、違いますのヨ。そのオトコを欲しくてたまらないオンナ…そのお方が一世一代の大バクチをしにきているの。

♪これが最後の賭けのつもりで
 夜の公園にあなたを誘うの
 ナイフのような月が怖いと
 泣きじゃくりながら抱いてと迫るの

色じかけにおナミダ作戦…おそらくはこの主人公さまが持ち合わせる技量で実行可能とおぼしき、ありとあらゆる方法を繰り出し中といったトコロか。

♪アー 唇がすぐそこに
 アー そっと目を閉じかける

A guy is a guy…オトコというものは所詮この程度のモノなのか?我ながら情けないったらありゃしない。でもなんだか「好きよ」…ゾクゾクするこういう展開。やはり本能にはどうやっても逆らえないというものなのかしらね、ナゾ。 (笑)

♪誰もいないはずなのに 誰かが見ている
 誰もいないはずなのに 私を見ている
 ミステリアス チャイルド チャイルド
 ミステリアス チャイルド チャイルド チャイルド

♪子供が見てたの 子供が見てたの
 揺れてるブランコで

この女性の愚行?○態?なんだかよく分からないけれど、とにかく不可思議な子供がその一部始終を凝視している…という図のようである。山川静夫アナではないけれど「キモチの悪い歌ですね~」と感想をもらしたくなるというものか。

チャイルドという言葉は本来、無邪気で可愛いらしいものなどを想像させるソレのはずなのだが、これほどまでに薄気味悪く響き渡るというのは、やはりこのようなストーリー展開のせいなのか。作詞をされた阿木センセイ…モモエさんで試せなかったことを由美子嬢でやってのけてしまった…という、なにか清々しいくらいの満足感が歌詞からビンビン伝わってくる!と感じるのはワタクシメだけ?山口百恵という縛りがなかった分、阿木センセイもやりたい放題し放題ができたのかもしれないが。まぁ、ちょいとやりすぎてしもうた感が漂うのは否めないところでもあるけんど。(笑)

日本のアイドルポップス史上において、その薄気味悪さではナンバーワン?それこそオカルト歌謡とでも名付けるのが相応しいであろうこの楽曲において、主人公の女性になりきり大奮闘しまくる由美子嬢もこれまた賞賛に値するというものか。1979年当時のワタクシメはまだまだウブウブな少年だったこともあり、由美子嬢がなぜにこうもなまめかしい風情を湛えた楽曲ばかりを宛がわれていたのかサッパリコンコンだったもの。が、しかしオトナになった今こうしてふりかえってみれば...ふむ合点。なぜならこの方…えもいわれぬ色香をプンプン、しかも昼ではなく夜がお似合いの風貌なのね、絶対的に。あくまでも当時の見た目だけの印象になるけれど。

当時、由美子嬢を囲んでいた陣営、おそらくはオトナの男性がほとんどだったはず…そうした事情から察しても、このような路線の楽曲を由美子嬢に歌わせたい!とついつい考えてしまうであろう男性心理がビンビン働いていたのではないかと考えてみたりもする。見た目だけでそのように判断されていた由美子嬢は迷惑この上ない?といったトコロだったのかもしれないが。実際の由美子嬢は人間味あふれて涙もろい…とても温かみのある女性のようでゴザイマスものネ。アイドル時代の彼女はと言えば…○○ペットアイドルNo.1などという称号も授かっていたらしく?だけどそんなものはオトコ側の勝手な妄想が作り出したモノにすぎなかったはず。○○ペットだなんて…当時はその言葉自体がナニを意味しているのか、全くもって分からんちんなワタクシメでゴザイマシタけれどもネ。(笑)

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コドモがミテタノ~コドモがミテタノハチノジマユが特徴の由美子嬢シルバー衣装もイカしてるぅ

それにしても主人公の女性…一体ナニをそんなに怯えておられるの?オトコを落とそうとあのテこのテで迫りまくる姿を他人に見られたくない一心で…えっ?そんな程度のことなぞ気に留めもしない肝っ玉にも思えるけれど?いえいえ、違いますのヨ。この方がここまでビクつかなければならない理由があるの。それはね…

♪あなた愛しちゃいけない 友達の彼

あ~キてしもうたワ…やっぱりこういう展開だったのか。あの頃のニッポン歌謡曲の世界では、このテの奪い合いをモチーフにした楽曲がたっくさん存在した、それこそお家芸のようにネ。アナタに彼女を会わせたことを後悔しまくるアレや、気のないそぶりで仲間に加わり虎視眈々になるアレ、友達の彼と知っていて誘われたシネマに頷いたというアレ、三人模様の絶体絶命も…なにもかもがバラ色に見えるわ~奪った直後はネ、多分。だけどやっぱりドドメ色のドロドロ顛末がテマネキしてる感じがして…ワタクシメ的にはシックリこない行為なのヨ。(笑)だけれどもヒトそれぞれ色々なワケで…時にソレは倫理を超えた関係を作り上げてしまうものでゴザイマスよね。

なにはともあれ…この曲は個人的趣向でモノを言わせていただくと、まさに怪作?快作?いえ、感動という類のものではない、なにかまた別モノのような気もするのだけど。このようなオカルト歌謡が生まれたこと自体に感動を覚えるというかなんというか…ちあきなおみさんの「夜へ急ぐ人」もそうだけど、やはりニッポン歌謡曲はあなどれない。いささかトウが立ち始めたアイドル歌手用の曲だったとはいえ、略奪愛と罪悪感を唄わせてしまうという阿木センセイの奇天烈なセンス!宇崎氏によるスリルとサスペンスに満ちたメロ!萩田光雄氏によるオドロオドロな編曲も心臓を揺さぶる!ソレに応えた由美子嬢の歌声も気合が入りまくる!それこそ怪しげにひっそりと咲く一輪の毒花みたい。一度その毒性に侵されるとそれナシではいられなくなる…こういう患者が多少はいたのか、はたまたB面目当て(注:B面は「燃えろ!アタック」関連曲)だったのか、なにはともあれ久しぶりのチャートイン(オリコン最高90位、0.7万枚)になったのである。

この結果に気を良くした陣営は次作(「グッド・バイ・ジゴロ」)で更に調子に乗ることになるのだが。ヒモ男、黒猫、酒、髪が伸びる人形…いつかアイツをヤッてやる!ナイフの切れ味ためしながらニッコリ笑う女性が登場するんだからコワイったらありゃしない。それこそ表題曲と一緒に連作として聴いてみることをお奨めしたいトコロ、人生の教科書として。あそこまでして奪ったオトコはロクでなしのヒモだった…やはりヒトのものを奪うとバチがあたるのネ。(笑)

♪子供が見てたの 子供が見てたの 私がうばうのを

ところで夜の公園に子供なんて本当にいたの?ヒトが悪行を働こうとする時、誰かに見られているのではないかと怯えてしまう心理…事の大小はともかく、誰にでも一度くらいは身に覚えがあるはず。あれこそがまさに良心の証と言われるモノらしい。生まれついてのワルでない限り、誰もが持っているという良心。その汚れなき良心が作り出すまぼろし…それこそが“ミステリアス チャイルド”。アナタをじっと見ている目…ソレに他ならないのではないかと思うのでありまする。

☆作品データ
作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童 (1979年度作品・キャニオンレコード)

モモイロとピンクの違いとは?「春感ムスメ」 可愛かずみ

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インターネットサーフィンなんて言葉は最近じゃあまり耳にしなくなった、いわゆる死語?に近いようなソレということになるのかもしれないが、どなたが考えられたのか、その状況や行為を的確に捉えた絶妙ワードのように思えてきたりもする。ネーミングのとおり、スイスイと上手に波乗りできていればよいのだが、稀に波にのまれて漂流!なんてことがことが起きることも。しかも知らなくても良いことまで知るハメになるのはどうなのかナと疑問を感じてみたりとか。

実は先日、ワタクシメの身にもそのようなことが…その漂着したトコロはというと、廃墟などの写真を扱っているサイト。ソコで目にしたものとは…家主を失った日本家屋。家の中は何者かの手により荒らされてはいるものの、家財道具などは全て残されたまま。誰かが「ただいま~」と帰ってきたとしても、不可思議ではない光景である。壁にかけられたままのカレンダーは80年代を指し示したまま…ということはこの家、30年以上もの長きにわたり家主を待ち続けているということになる。息子さんのオアシス?とおぼしきお部屋には、我らが敬愛する80年代アイドルのポスターやらレコードの類が散乱…愛してやまなかったであろうブツまで置き去りにしたまま、急いで立ち去らなければならなかった一家のある事情。ご家族の胸の内を察すると♪キラリ~ホロリ~なみだ~があふれてきそうになった「瞬間」だったのでありまする。それにしてもこの部屋の主はどこへ…今でもお元気で、それこそ平穏無事にこのテのブログなぞをながめていられる生活を送られていることを祈らんばかりである。

それはそうと「瞬間」と言えば…80年代アイドルにも関連曲が。といってもねぇ…字ズラが違うのヨ。しゅんかんはシュンカンでも「瞬間」じゃなくて「春感」なのネ。おいおいおい…いくらなんでもコジつけが過ぎやしないか?というクレームも多々噴出中のことかと思われるのだが、ひとまずはこのまま押し通させていただきたいと思うのでありまする。(笑)

表題の「春感ムスメ」は可愛かずみ嬢のデビュー曲として、1984年5月1日に発売された楽曲。

可愛かずみ嬢と言えば、そもそもの芸能界デビューはアッチの方面…当時はアチラ系からアイドルが生まれてくる現象も度々起きており、美保純さんや寺島まゆみさんなどもソレの一派ということになる。かずみ嬢の場合、デビュー作がソッチ系だったことが要因となり、その後もしばらくはご本人の希望に沿わないお仕事ばかりが舞い込む芸能生活になってしまったという。好きで出たのだから自業自得!などとご意見される方もおられるのかもしれないが、かずみ嬢のケースはちと異なる。なんでも本来その作品に出演する予定だったソッチ系の女優サンが突然の降板…モデルクラブでフツーのお仕事をしていたかずみ嬢に、その映画の監督サンが白羽の矢を(←てか白羽というよりも黒羽よネ?)。お洋服を脱ぐお仕事に拒否感を抱いたかずみ嬢は猶予を嘆願したらしいが、アッサリと却下され撮影開始へ。

そんなこんなで出演するハメになった成人映画は皮肉にも大ヒット…以降はこの映画のせいでソレ系女優としてのレッテルを貼られ続けることになってしまう。この件に関してはかずみ嬢としても黒歴史、触れられたくない過去だったらしい。

とにもかくにもこうした曰くつきの船出となったかずみ嬢の芸能界デビューだったのだが、持ち前の可愛らしさと中森明菜さんにも似た風貌で、人気はうなぎのぼりに。そしてその勢いに乗った後は「もう脱がない」宣言も決行!昔のイヤな事務所にはさよならして心機一転!遂に歌手デビューへ漕ぎ着けることになったのである。その際のデビュー曲が表題の「春感ムスメ」なのだが、春を感じると記して「シュンカン」と読ませる、いかにも80年代的発想のタイトルでもある。

♪指先だけで まわされて
 ジルバは嘘つきみたい だけど好き
 やみつきになる その前に
 どうぞ 誘い出してね 夜明けの海へ

マイナー調で、なにやら花曇のような空模様を彷彿とさせるイントロに引き続き繰り出されるのは、こんなクダリである。「まわされる」だの「やみつき」だの…なんだかアッチの世界観を漂わせるような言葉が並べられている。こういうH性を含ませたモノをお得意とされた作詞家は数あれど…表題曲の作詞は岡田冨美子氏によるものである。岡田氏と言えば…

「秋が燃える」石川ひとみ(♪まだよまだよまだよ~いかないで~)
「喪失 –My Another Birthday-」麻野星子(←タイトルからしてそのもの)
「ファッシネイション」門あさ美(♪寄せる寄せる~押し寄せる波~)
「ピンク・タイフーン(In The Navy)」ピンク・レディー(♪やりたくなったらやっちゃいな~)
「洪水の前」郷ひろみ(♪罪だよ~やさしくぼくに~罪滅ぼしをしてほしい~)

などなど、どこか桃色ががった思わせぶりなワードを散りばめた歌詞が特徴的な作品が多いもの。かと言えば「I THINK SO」(岩崎良美)や「夢見るマイ・ボーイ」(榊原郁恵)などに見られる純度の高いアイポ、「スシ食いねぇ」(シブがき隊)などのコミカル系なども存在するからして…バラエティに富む作品群と言える。このことからソッチ系だけでなく、なんでもこなせる方?という認識でよろしいのかと思われ。こうした過去の成功例によって、可愛かずみ嬢のデビュー曲を手がけられることになったのは頷けるトコロでもある。そういう期待に必死で応えるべく?のご尽力がムキ出しになっているのが、この次にくるクダリかと。

♪好きと嫌いの違いなんて 桃色とピンクの違いかしら

出ましたワ…「桃色」と「ピンク」ネ。いつ頃からなのかはよく存じ上げないのだけんど、殿方向けのアッチ系映画が呼称としてこのように呼ばれておりましたものネ。岡田センセイ…やったわネ!「そうよ、やったわヨ」とでも言わんばかり?それこそセンセイの勝利の雄叫びウォ~が聞こえてきそうな括り付けの妙とも評すべき部分か。タイトルの「春感」も季節の「春」というよりも…アッチの「春」をイメージしてるのでは?と。おそらくはかずみ嬢の陣営からもそのような要請がビシバシと出されていたのだろうか。いや「そんなもんなくたって自身から湧き起こるイマジネーションで自由にやらせてもらったワ、オホホ!」という、岡田センセイのニンマリ顔も見えてきそうでもある。ところで...桃色とピンクの違いとは、はて?(笑)

こうしたプロ精神にあふれんばかり(←もしくはやりたい放題?)の歌詞にメロを宛がったのは水谷竜緒氏。この名前にはあまり聞き覚えがないものだが、水谷公生と言えば合点されるという方が多いのかと思われ。要は曲によってペンネームを変えていた、いわば同一人物ということである。水谷氏は自身もミュージシャンとしての活動履歴があったが、作・編曲家としても名高い方。それこそ書ききれないほどの作品を送り込まれたものだが、アイポファンの間で知名度が高い曲は、河合奈保子さんの「ヤング・ボーイ」「17才」、佐野量子さん「教科書のイニシャル」、シブがき隊「ZOKKON命(LOVE)」、西城秀樹「ホップ・ステップ・ジャンプ」あたりになるのだろうか。ワタクシメ的にはソレラよりも「サイレント・グッバイ-たとえ悲劇でも-」(デビル雅美|TBSドラマ「赤い秘密」主題歌)の疾走感とスリル感の方がよりお好みだったりもするのだけんど。

ソレラ作品からも見て取れるように、どちらかと言えばマイナー調をお得意とされていた水谷センセイ。彼のセンスがいかんなく発揮され、かずみ嬢のデビュー曲もソレに沿ったモノへ。メロ全般で判断すると70年代歌謡曲の風情をやや引きずったか?といった印象が残るものの、水谷氏自身によるシンセ多用のアレンジにより、80年代アイドルポップスとしての主張もほんのりと。あたかも早春の候みたいな奥ゆかしさといったトコロ?ただ、タイトルから受ける印象ほど季節としての「春」は感じさせないけれども(おそらくは意図違いの「春」のはずなので)、耳に残るメロとアレンジが印象的な楽曲である。マイナー調がお好きな輩にとってはさぞかしお気に入りの1曲になるのでは?と推測してみる。

♪時々ね 思うのよ この先どうなるのかなと
 いいことね したいよね
 悪いこともちょっとだけ したいね

サビ部分では聴き手に自然と合いの手を入れさせてしまうという…感化されやすいヒトは要注意な仕掛けも。それこそ気がついたら風呂場で口三味線させられてる可能性大といった類のソレで…いわば中毒性を伴う恐れアリ?小悪魔ちっくな楽曲とでも表現したらよろしいのかしらん?ワタクシメも当時はさほどでもなかったはずなのだが、今では完全にその小悪魔のトリコ。暗くなりすぎずのライトでリズミカルなマイナー調というトコロもおすすめしたい理由だったりもする。まぁ、そんなもののトリコになって人生を棒に振りたくないヒトは、最初から手を出さない方がよろしいかとも思うけんど。(笑)

仔猫、天使、小悪魔…たしかかずみ嬢はそうしたイメージで売られていたキオクするが、そんなかずみ嬢の歌声もこれまた小悪魔みたいな中毒性アリか?表題曲ではやや鼻にかかったお声での歌唱となっているものの、それがまた魅力的でもある。ただ調査によれば、このようなお声の出し方はレコーディングを担当したスタッフからの指示だったらしいが。まぁ、男性の目線でモノ言いした結果だったのだろうけれども。しかしながら、ご本人様に言わせてみると、本当は歌をもっと真剣にやりたいという意向をお持ちだったらしい。だからスタッフに「アイドルだからその程度でいい」とダメ出しされ、レコーディングが早々に手仕舞いとなってしまうのが不本意でたまらなかったという。

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表題曲のプロモ広告。そもそも歌手デビューは2月頃を予定していたらしいのだが、ソレが4/21となり最終的に5/1になった模様。先着3万名には初回特典としてカレンダーポスターがプレゼントされた※折り目御免

たしかにかずみ嬢の歌声に耳を傾けてみると、音程はしっかり取れているし、そんじょそこらの本業アイドルたち(一部)のそれらよりも歌唱センス点で優れたモノを感じさせる。勿論、まだまだ未熟な部分もあるにはあるけれども。また、19歳という、アイドルとしてはややオトナな年齢、そして過去のツライ経験がもたらした陰の部分から来るものなどが相乗効果となっていたのか、随所にて非常に高い表現力を見せるのである。逸話として○ルハン和田さんが、かずみ嬢に歌手業を真剣にやることを強く勧めたというものもゴザイマシて。

なんだかんだ言ったトコロで、すでにお空に昇っていってしまった方であるからして…もったいのうゴザイマスというお悔やみのお言葉を添えさせていただくのが適切?といったトコロになるのだろうか。

この曲はオリコン最高74位、登場週数4、1.1万枚を計上し、ごリッパなことに100位以内へのチャートインを達成したのである。ソレ系先人の美保純さんや寺島まゆみさんですら成し得なかったことをサラリとやってのけてしまったかずみ嬢…いやはやコレはそこらのアイドル歌手よりも見込みがあったことを証明した結果だったのでは?○ルハン和田さんが吠えておられたこともまんざらではなさげ。かずみ嬢が所属したCBSソニーにおける、1984年度の新人として送り込まれた歌手たちに目を向けてみれば…前年度11月に高橋美枝チャン(当初のイチオシ)、続いて演歌の君津旭さん、アイドルの渡辺千秋チャン…がいたものの、あいにくソロって撃沈という散々たる結果に。女優業と二足のわらじで歌謡界に遅ればせながらデビューしたかずみ嬢は、いわば伏兵といった位置づけだったはず。だけれどもフタを開けてみたら…なんとその伏兵がイチバンの好成績を収めることになるなんて!

♪今のうちに思い出を作るの

そんな程度の片手間な歌手活動ではなく、ソニーも「歌手」としての可愛かずみをもっと真剣に考えてあげるべきだったのでは?ポスト聖子探しに躍起になっていた当時のソニー…だけどソレは意外なトコロに存在し、灯台もと暗しそのものだったのカモと。

「春感」の候に「瞬間」湯沸かし器みたくアツアツになってくるワタクシメなのでありまする、ホント今さらなのだけんど。

☆作品データ
作詞:岡田冨美子 作曲:水谷竜緒(1984年度作品・CBSソニー)
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